本日は我が家の脱衣所についてです。
洗濯物の完全部屋干し対応の脱衣所
完全部屋干しを推奨する理由
高気密高断熱住宅では冬季は全館暖房、梅雨から秋雨までは全館冷房による除湿を行い、春や秋といった中間期は日射制御された窓を閉めていれば室内は一年を通じて快適な温湿度になります。
このような四季を通じて窓から侵入する日射と室内の湿度をコントロールできるように設計された高気密高断熱住宅では、以下のような理由から洗濯物は外に干さなくなるでしょう。
- 湿度コントロールにより室内にカビやダニの発生が劇的に抑制される。
- 室内に洗濯物を干したほうが早く乾くため生乾きの臭いを防止できる。
- 天気や時間にとらわれずに洗濯ができる。
- 屋外に干すと花粉やほこりが洗濯物につく。
私はエアコン1台での全館冷房を実現した二軒目の家から窓を開けずに洗濯物を室内で乾かす生活に移行しましたが、最初は高気密高断熱住宅は洗濯がこんなに楽になるのかと驚きました。
そして、三軒目のi-cubeは二階建てですが、洗濯物を干すためのバルコニーは必要がなくなったということに加えて、将来の雨漏り防止やコストカットの意味を含めて、もはやバルコニーは設置しない方が良いと判断しました。
四軒目となるi-smartⅡは平屋であるためバルコニーはなく、屋外に物干し金物すら設置していませんが、洗濯物は部屋干しで全く問題なく、特別に部屋干し用の洗剤を使っている訳でもありません。
また、常識的に考えると洗濯物はサンルームを設置して干した方が早く乾くと想像されると思いますが、事実は逆です。
洗濯物を乾かすには温度が高く湿度が低い空間が有利ですから冬季の屋外は寒く、夏季の屋外は高湿度であるため、空調された室内の方が早く乾きます。
バルコニー、サンルーム、浴室乾燥機といった設備は一般的には人気があると思いますが、空調された高気密高断熱住宅では無くても問題ありません。
これから一条ハウスを設計する方において、四季を通じて湿度をコントロールしたい方は以下を参照してください。
部屋干しスペースは沢山設けましょう
来客があった場合に部屋干しだと洗濯物を見られてしまう可能性がありますので、来客者が足を踏み入れない場所に物干しが多数あると良いでしょう。
取り外しができるホスクリーンについては標準で3個(3組ではない)付いてきますが、もっと増設した方が良いと思います。
洗濯機の上部はオプションの棚板を設置しており、付属のハンガーパイプに洗濯物を干すことができます。プリントの棚板はリーズナブルな価格です。
今回は脱衣所に収納スペースを半マス設置しました。こちらも扉を開けておけば乾いた空気が行き渡り洗濯物が干せます。
我が家では、乾いた洗濯物を畳まずにハンガーから取って利用するという、ズボラな生活を送っていますが、そのためには物干しスペースが沢山必要です。
なお、蛇足ですが収納スペースの横にロスガードが設置していますが、三代目のi-cubeに採用したさらぽかのデシカント換気扇に比べて音が大きいです。
音については各家の配管経路や換気量にもよると思いますが、今後はロスガードの蓋は防音材に変更となって、開閉しなくなるそうです。
その他
簡易ドレッサー
四代目では洗面所をトイレに併設した手洗いとしたため、脱衣所には標準では洗面台がなくなってしまいました。
そこで簡易的なドレッサーとして、以下のようなものをハンドメイドの作品が売買できるCreemaから購入して設置しました。
設計段階から壁補強をしてコンセントを設置しています。取り付けは一条の大工さんに4500円の手間賃にて設置して頂きました。
ヒートポンプ式の洗濯機
ちょっとお値段が高いヒートポンプ式の洗濯機ですが、利点としてはまず乾燥モードが低温であることから洗濯物が痛みにくいというメリットがあります。
そして、乾燥モードにおいてはエアコンと同じヒートポンプ方式であるため、暖房エネルギーが乾燥に、冷房エネルギーが冷却に利用され省エネであること。
さらに、除湿する乾燥方式であるため除湿で発生した水がドレン排水から屋外に排出されるため、室内に湿気が放出されないという優れた機能があります。
以上のように初期費用が少し高いヒートポンプ式ですが、高気密高断熱住宅にはマッチした方式であると言えます。
凍結防止の水抜栓
寒冷地ということで、画像右側の水抜き用の開閉装置が付いてます。操作はボタン1つで水道管から水が抜けて非常に簡単です。
床下に子機を設置したワイヤレスの温度計を眺めていると、まだ床下は地熱によってマイナスまで温度が下がっていません。
四代目では不在時でも24時間暖房していますが、不在時は水道が数日間は通水されないため、凍結しないか心配しています。
エコキュートの凍結防止についても浴槽に水を張っておかないといけないようです。初めての寒冷地での生活なのでどこまでやるべきなのか手探りです。
以上、脱衣所でした。