一条工務店の工事の進み方
本稿では注文住宅を建てる際の施主の心構えや留意点を記載します。あくまで施主側が建築中のストレスを回避するための方策であり、一条工務店としては施主があれこれ心配しないように、家作りのプロとしてしっかりとしたサポートをお願いしたいと思います。
着手承諾の後は通常、地盤改良、基礎工事、上棟、気密検査、大工工事、仕上工事、ハウスクリーニング、竣工検査、外構工事という順番で工事が進むと思います。基本的には竣工検査が終わると引き渡しができる状態になり、引っ越しを急ぐ方は入居してからの外構工事となるでしょう。全体の工事期間はおおよそ4~5か月程度になると思います。
工事で間違いが起きる事を織り込む
最初に申し上げておきますが、家作りに拘るほどに自分が調べたり足を運んだりする時間が増えるため、どんなにハウスメーカーがサポートしてくれたとしても、注文住宅での家作りはかなり疲れるため覚悟が必要だと思います。
また、注文住宅を初めて建てる方は欠陥住宅になったり手抜き工事をされるのではないかと心配になると思います。しかし、何が大丈夫で何がダメなのかを施主が知らないがために大騒ぎして問題をこじらせてしまう場合もあります。
もちろん、初めて家を建てるのですから、知らない事だらけだと思いますが、家作りを学ぼうとすれば、より満足する家が建てられると思います。少しでも施主が家作りの勉強をして不安を煽る世間のウワサ話に惑わされることのないようにしましょう。
建築にあたっては、建築法規や施工ルールの通りになっているかチェックする施主も多いと思いますが、基準の勉強だけだとトラブルがあった際に不安になって大騒ぎをして精神的に疲れると思いますから、心配性の方は事前に工法の意味と世間的な許容値や修正方法まで調べておいた方が良いでしょう。今の時代はインターネットに情報が沢山あります。
また、注文住宅であるという事は建売住宅やマンションのように完成しておらず、想像で設計するしかありません。良い家を建てたいのであれば、営業さんや設計士さんに丸投げせず、施主は自ら情報収集や住宅の仕様確認をしましょう。
注文住宅で家を建てるという事はある程度のトラブルや認識間違いを折り込む必要があると思います。精神的にもハプニングに余裕をもった対応できないと、ハウスメーカーと揉めるだけでなく、家庭内での揉め事にもなりかねません。
注文した仕様の一部に間違えがあるからといって、家全部を建て替えなおすというような事は現実的ではありませんから、事前にどう転んでも良いような設計をする発想を持つと良いのではないでしょうか。二段構え三段構えの設計をしておけば精神的にも安心できます。
正直に言えば、お願いした事が忘れられるということは実際には起こり得る事で、ご自分の会社の周囲にも仕事が漏れてしまう方がいると思います。その防止策として図面や施工連絡票に記載してもらう事と現場に通って監督や大工さんとのコミュニケーションが必要です。
施主はお金を払っている客なんだとか、自分は素人だとかハウスメーカーはプロなんだからやって当然といった姿勢では、残念ながら不具合の発見が遅れて結局は自分が精神的に疲れてしまいます。
家作りは関係者との二人三脚だと思います。相手に悪意があるなら別ですが、お互いに人間ですから間違いは起きます。工事で何か起きた際は泣き寝入りする必要はありませんが、どうリカバリーするか、何が最善策かを関係者でよくよく誠意を持って話し合って前に進んでいく必要があり、それが注文住宅での家作りだと思います。
私は注文住宅による家作りを四軒しました。失敗もトラブルも沢山経験してきました。家作りは奥が深くて事前にどんなに勉強しても、とても一軒目で満足のできる家を作るのは難しいとも言えます。
特に高気密高断熱住宅は今までの家作りとは発想を大きく変える必要があります。ネットで調べ、本を読み、建物の構造見学をして、ぜひ一軒目で満足のできる高気密高断熱住宅を作ってください。
注文住宅で満足のできる家が出来るかどうかは自分次第だと思った方が良いでしょう。心情的にはハウスメーカーからの提案がもっと欲しいと考えると思いますが、ある程度のレベルにはハウスメーカーが導いてくれますが、それだけでは特別な家にはならないと思います。
シビアな話をすると、自分の営業や設計の担当者が独創性に溢れるとは限らないでしょう。かといって数千万円もする買い物です。だから注文住宅で家を建てる人は自らを守るためにも少しでも家作りの勉強をしないと、あとで後悔する事になると思うのです。
家作りの苦労はしたいくないという方は自分が注文住宅を建てるのに向いているか今一度よく考えてみてください。完成した建売住宅やマンションを目で見て手に取って納得して購入することも良い事だと思います。家の知識がないまま注文住宅で家を建てると精神的に疲れてしまう可能性があります。
そして、それでも注文住宅で家を建てると覚悟を決めたならば、ハウスメーカーには家作りのプロとしてしっかりサポートしてもらわなければなりませんが、一条工務店では施主の工事中の不安解消のために資料の配布やアンケート等を実施していました。
本稿にて工事の工程や資料等をご紹介する事でこれから一条工務店で家を建てようと考えている方の不安解消にお役建て頂ければ幸いです。
長文失礼しました。
仮契約と本契約
一条工務店と家作りの検討をする場合、土地を持っていない人とは仮契約、土地を持っている人とは工事請負契約を結びます。この際に100万円の契約金を振込ことになりますが、最終的な契約である着手承諾までに解約すれば実費を差し引かれた残高は返金されます。
なお、地盤調査については無料ですから土地をお持ちの方は契約前に実施してもらうことが可能です。
地盤調査御報告書
一条工務店では営業さんが地盤調査員の資格を保有している事から、購入を検討している土地の地盤調査の実施と報告書の取得は仮契約前でも土地の売主さんの許可があれば可能です。ただ、首都圏などの都市部では地主さんが許可を出すことは稀だと思います。
上記は地場調査報告書となりますが、一条工務店の地盤判定は厳しいと思いますから、地盤改良が不要な土地を探す事がコスト削減につながります。また、i-seriesを建てる際は3tトラックが侵入できないと建設が難しくなりますから土地へアクセスする道幅も重要です。
お客様アンケート
一条工務店では計4回、施主にアンケートを実施していました。設計中、工事中、引き渡し時、入居6カ月後です。画像は二回目の工事中のアンケートとなり、Web回答か郵送で直接、一条工務店本社のお客様相談室に回答する制度になっています。
このアンケート結果は一条工務店の社員の人事評価の要素になっています。まず、お客さんがアンケートに答えないと査定が加点されないため、回答はしてくださいねと営業さんや設計士さんにお願いされると思います。
また、アンケート以外に施主が意見を一条工務店に伝える手段として一条工務店ホームページの問い合わせフォームがあります。私は自分の工事と全然関係のない家の改良要望を出した事があるのですが、すぐに本社経由で営業さんから確認がきました。
お客様相談室は遠慮なくご利用されると良いと思います。そして、一生に一度の家作りであるのなら、ご自分の担当者とどうにも相性が合わない場合は、思い切って担当者の交代をお客様相談室に申し出る勇気も必要だと思います。
相性の悪い担当者の変更を申し出ずに一条工務店と相性が合わないと諦める方がいますが、一方で一条工務店で家を建ててよかったという方も沢山いますから、ぜひ担当者との相性だけでハウスメーカーの良し悪しを判断しない方が良いでしょう。
着手承諾
設計が終わると着手承諾という段階に入ります。着手承諾が最終の契約となりますので、この前までであれば掛かった経費は支払う必要がありますが解約する事も可能です。
着手承諾は資料の確認が膨大であるため下手をすると一日掛かりになりますから事前に自分が何を選んだのかを確認しておくと良いと思います。図面や資料は紙だけでなく、依頼すればデータでも頂けます。
着手承諾は平日にスケジュールを調整して時間を掛けて実施した方が良いと思います。一回で終わらなければ何回でもやるべきでしょう。
一旦着手承諾したら、フィリピンの工場で家のパーツの生産が始まってしまうため、着手承諾後の変更は費用が多く掛かりますし、変更は工事のトラブルの元です。可能な限り変更しない方が良いでしょう。
ただ、着手承諾をしてもすぐに工事は始まらないです。我が家は2月契約、8月着手承諾、12月上棟で3月の完成でした。船で家のパーツをフィリピン工場から運ぶのに1ヵ月は掛かりますし、工場の生産能力には限界があるため、地域ごとに上棟枠というものが設定されていて工事の順番待ちがあります。
着手承諾書の裏面には工事について、ムク材の変形や変色や着手までの間にメーカーによる仕様変更の可能性が記載されていますのでよく読んでおいて何かあったときのために心の準備をしておきましょう。
(表面)
(裏面)
工事スケジュール
着手承諾時に今後のスケジュールが案内されます。ただ、状況によってはこれより早まったり遅くなる事もありますが、工事は遅れるものだと思っておいた方が心に余裕が持てるでしょう。
工事に関するQ&A
工事の疑問に対する説明は別項にて致しますが、基礎コンクリート打設後や上棟時に雨が降っても大丈夫か?といった、初めて家を建てる人が不安になる事、誤解してしまう事が解説されています。
(No1)
(No2)
近隣トラブルに関しての注意事項
工事中は騒音や振動が発生します。クレーン車や工事車両の通行で道路が通行止めになる事もあります。工事前に一条工務店と協力会社から近隣への周知とご挨拶は行われますが、施主が住み慣れた土地であれば近隣住民への対応方法を営業担当や現場監督に事前に伝えておいた方がトラブル回避になるでしょう(ここに車を止めると文句を言われる等)。
私から強く申し上げておきたい事は、床暖・エコキュート・エアコンの室外機の位置と向きです。特に床暖房は24時間稼働する事とエコキュートは深夜に稼働します。室外機は低周波騒音を起こしますから、隣家の部屋がある部分に設置しないように注意した方が良いと思います。私も工事中に室外機の向きを変えてと言われた事があります。隣家のお年寄りは一階で寝ている事が多いので要注意です。
法律的には問題がなくても、これからお付き合いするご近所さんとはなるべくトラブルを起こしたくないものです。設計段階から配慮して、譲れるところは譲って設計した方が自分たちにとっても、より良い住環境(ご近所付き合い)に繋がると思います。
建築確認申請をすると個人情報が開示される
建築確認申請を役所に提出すると、どこに誰が家を建てるかという情報が開示されるため、外構業者やカーテン業者などからダイレクトメールが来ることがあります。
これはどのハウスメーカーで家を建てても同じですから、一条工務店から個人情報が洩れたということではありません。以下のような制度によって、情報を閲覧することができるようになっています。
○ 建築計画概要書の閲覧制度(建築基準法第 93 条の2)の概要
- 制度目的 → 周辺住民の協力のもとに違反建築物の建築の未然防止、無確認・違反建築物の売買の防止
- 概要書の内容 → 建築主の氏名・住所、建築物及び敷地に関する事項等のほか、付近見取図、配置図
- 閲 覧 者 → 特定行政庁において誰でも閲覧が可能
家を建てるということは、施主は地域社会に対しての責任を負うことになるため情報の開示が必要とされていますが、これを商売目的のダイレクトメール等に利用している業者がいるということなんですね。
上棟後の営業マネージャー挨拶レター
これは私の地区だけかも知れませんが、営業のマネージャーさん(店長さんの上司?)から上棟後に何かあればマネージャーさんまで直接ご連絡下さいとレターを頂きました。
私は特段相談申し上げるような事がなかったので、マネジャーさんにご連絡する機会はなかったですし、自分の担当さんと腹を割って話し合って解決する事が一番望ましいと思ってます。ただ、こういった制度(配慮?)があるという事は、中にはトラブルがあったという事であり、自分の担当者さんたちが緊張感をもってお客様に対応するきっかけになると思います。
工事監理の報告書
建築工事請負契約の後に設計さんの説明で設計と工事監理の契約を結びますが、その中に工事監理に従事する設計士として、地区ごとの工事センターの工場長が記載されていると思います。
重点管理工程については報告書が施主に工程完了後に郵送されてきますが、全4回の報告書であり、基礎工事・躯体工事・大工工事・仕上工事となっています。最終的にまとめの工事監理報告書が1通来ます。
各工程は写真付きで工事の模様が報告されますが、共通部分(家のパーツの紹介)などに関しては自宅の写真ではないものもありますが、報告書ごとに30個弱の自宅の工事の写真が掲載されています。
画像は基礎工事報告書です。実際は工事管理者である工場長と現場監督さんの顔写真が入っています。一条工務店では前工程(基礎)の監督と後工程(建て方)の監督が分かれています。
気密測定結果報告書
私の場合、気密測定結果報告書は大工工事の報告書に添付されていました。一条工務店の気密測定は石膏ボードを張る前の中間検査時点となります。本来は建物完成時にも気密測定をすべきですが、完成時には中間検査からエアコンの隠蔽配管等の穴が増えている反面、石膏ボートと壁紙が貼られている事から、気密性能はそんなに落ちないようです。
竣工検査
一条工務店社内の竣工検査後に施主への引き渡しとなりますが、ここのプロセスが初めて家を建てる方には理解し難いと思います。施主自身がいつ家の完成を確認するのか分からないからです。そして融資の実行がありますから引き渡し時期は事前に営業さんと調整する必要があります。
一旦、引き渡しを受けてしまうと、不具合が合った場合に入居してからの補修となり、平日に立ち会わなくてはならなくなります。よって、引き渡し前には補修が終わっている状態が望ましいです。
中には引き渡し日に施主確認となってしまう方もいるようで、これは明らかに一条工務店担当者の配慮不足だと思います。そうならない様にするためには施主側も意識して引き渡しまでのスケジュールに余裕を持たせる必要があると思います。
一条工務店側も入居後の補修はお客様満足度が下がるという事を理解して、竣工検査前に余裕をもった施主検査の実施を工程管理表に組み込んで頂きたいものです。さすがに引き渡し日の施主確認はまずいと思います。
引き渡しのスケジュールは余裕を持って
竣工検査時点でも外壁タイルや壁紙の修正漏れ等はあると思います。家の鍵が引き渡され入居してからの補修となると、職人さんの休日の関係から、基本的には平日に立ち会う必要が出てきます。そして、施主は残念な気持ちになります。
残念な気持ちにならないようにするには、基本的にはすべての修正が終わってから引き渡しをしてもらうようなスケジュールや段取りを組んで置くことが必要だと思います。そうすることでスッキリとした気持ちで引き渡しを受ける事ができるでしょう。
具体的には建築中に現場見学を定期的に行って施主が不具合箇所を監督に連絡する事です。外回りは足場が外れる前に指摘した方が補修が容易ですし、内装に関しては壁紙が貼られた段階と室内の養生を外した段階で確認すると良いでしょう。
入居してからの補修はストレスも溜まるため、後々の事を考えると、引き渡し前に平日に会社を休んででも施主が事前にチェックする方が良いと思います。私は竣工検査前に2回チェックしています。
チェックと補修は全部監督の仕事だ、プロなんだから綺麗に仕上げてから引き渡して当然と思うと後で自分が後悔する事になると思います。そんな馬鹿なと思うでしょうがこれが現実であり現実に対応した動きをした方が自分のストレスが減ります。
外構工事を一条工務店提携の業者にお願いする場合は、外構が終わってから引き渡しという段取りにすれば、その期間も家の補修ができる期間となりますから、入居までの補修して頂く作業時間を稼ぐことができます。
根本的には、ハウスメーカーが入居後に補修が発生しないようにしっかりと事前に確認して補修していればこんな事を施主が考えなくても良いのですが、予備期間を取っておいた方が心に余裕が持てると思います。
引き渡し後に届く書類
私の場合は、建物の表示登記書と一緒に建築確認申請に提出した書類一式や住宅性能表示の書類が送られてきました。また、後日家の図面のデータや建築中の模様を写した画像がDVD-ROMに入った形で送られてきました。
このDVD-ROMには、基礎配管図や耐力壁などの我が家に関するものと、基礎の標準施工の種類がわかる標準施工仕様書など色々入っていて見ていて楽しいです。これらは設計の打ち合わせ中に設計士さんにお願いすれば必要な分のデータは先に貰えます。
どうしても工事に納得できない場合
本当の欠陥住宅は悪意がないとできないレベルですから一条工務店の工事で発生するとは思えません。一部の不具合を持ってすべてが欠陥住宅と思わない方が良いと思います。ただ、新築で建てたのに最初からキズがあるなんて許せないという気持ちはわかります。
ハウスメーカーとトラブルが起きる方の典型として、特に基礎コンクリート工事において基準値通りになっていないという事に対して世間一般的な許容値や補修を精神的に受け入れることが出来ないケースや、施主自身の仕事が工事関係でハウスメーカーの工事関係者の態度や規律に対して不満を指摘してトラブルになるケースです。
また、工事中や床下のカビについては乾燥させれば問題がなく、最近ではキッチン下の収納内のカビについて問題視する傾向がありますが、これは生活方法によって発生する問題であり私は入居してから家中を除湿しているためキッチン下にカビが生えたことはありません。
トラブルになる施主の特徴的な言動として「特別な事を望んでいるのではなく、普通に家を引き渡して欲しいだけ」と言う方が多いような気がします。至極まっとうな言い分ではあるものの、ここが注文住宅の難しいところで、この考えのまま突っ走ると結局自分が損をしてしまう可能性があります。
建築中は気分よく職人さんに働いてもらい職人さんが受け入れやすいように上手に指摘するなど、自分が職人さんの同僚になった気分で接するような大人の対応をした方が良いのですが、なんで施主がそんなことをしなければならないのかと納得できない方も多いでしょう。
多数の下請け企業を抱えるハウスメーカーでの家作りを選んだ時点で職人さんの当たりハズレは当然に発生します。もし、完璧な家作りを求めるのであれば、坪単価が100万円を超えるような、一部の地場工務店や設計事務所を選択しないと難しいと思います。
能力が神懸ったカリスマ社長の元、厳選された材料と高給で有能な職人だけを使って、絶対にルールやマナー違反は許さず、問題があれば家の造り直しも辞さないという態度で臨んでいる企業もあります。ただ、施工価格は相当に高額になると思います。
さて、施主にとっては高額な家作りですが、基礎コンクリートについては所詮は低層な木造住宅の基礎であってビル建設とは違います。世間的にも許容されない重大な欠陥であれば別ですが、多少の誤差は目をつぶっても良いのではないでしょうか。
新築住宅の基本構造部分には瑕疵担保責任期間が10年間義務付けられています。万が一、大きな問題が起きた際にお互いに十分に誠意を持って話し合いをしても、どうにも折り合いが付かない場合は、公平な判断を仰ぐために、品確法における紛争処理制度を利用する事になると思います。
本当に重大な欠陥の場合は泣き寝入りをする必要はありませんが、外壁工事の不具合等で家を建て替えろといった要求をしても、まず実現しないはずであり、どのあたりが妥当な解決方法なのか分からない方はホームインスペクターなどの専門家に相談された方が良いと思います。
建築裁判を起こして長期間に渡って争うとなると、工事中の家は何年も雨ざらしとなり、自分や家族の大きなストレスとなるため、できるだけお互いに誠心誠意話し合って解決することが必要だと思います。
最後に、注文住宅で家を建てることは大変なことだと思います。もしかしたら、一生に一回の出来事かも知れません。ぜひ、私の失敗などを糧にして、心に余裕をもった楽しい家作りとなる事を願っております。