失敗・トラブル

我が家の失敗・トラブル

結論から言うと、大した問題はありませんでしたが、「こんなことも起きるよ」という程度にご認識頂ければと思います。注文住宅で家を建てるという事は心配やストレスとの闘いなのかも知れませんが、トラブルの程度を知っていれば何か起きても穏やかな心でいられると思います。

 

自分の失敗

家作りが3軒目となると、空調などの技術的な事ばかりに関心が行ってしまい、間取り作りや内装に関して関心が下がってしまっていたと思います。これは魔が差したというべきか、家作りへの謙虚さを失い基本を疎かにしたというべきでしょう。

また、多くの失敗の原因は自分が欲張ってしまった事です。値段が安いオプションだから沢山付けようとか、なんでも大は小を兼ねると考えてしまって、他の設備との納まりやバランスが取れていないという状態を作ってしまいました。

うちの設計士さんは控えめに指摘してくれる方なので、そういう方が自分から話しをされるときはよく話を聞かないといけないのですが、鈍感な私は気が付けていなかったんだと思います。いま振り返ると、あのとき設計士さん言ってたなと走馬灯のように思い出される事がありますが、後の祭りでございます。

 

 

トイレのドアの開く向きを変えた

使い勝手が悪そうだったため工事中にドアの開く向きを反対にしてもらいました(有料です)。たしか、設計の時に自分からわざわざドアの開く向きを変えたと思いますが、その時に設計士さんが心配するような顔をしていたような気がします。

私自身も工事中にドアの向きを変えたのは初めての経験ですが、リフォームではよくあるようです。距離の近い複数のドアを連続開閉した場合の生活動線の確認ミスであり、お恥ずかしい限りでございます。

この画像は修正後です。右のドアの開く向きは当初は逆でした。

 

 

キッチンの開口部が小さい

これは失敗ではありませんが、想像以上にクローズドなキッチンになりました。設計さんからは吊り戸は1種類で高さが90cmと大きいですと言われていたのですが、欲張って標準で付くものは付けてしまおうと考えてしまいました。結果的に私は背が高いほうなのでキッチンの開口部が顔の下になりリビング側が全然見えないです。

天井が240センチ高さなので、90センチ引けば150センチの位置まで吊り戸の下端が来る事はすぐに分かります。標準的な女性の身長なら問題がないと思いますが、背が高い方は注意です。

さらに、機能性を重視してスレンレスバー収納まで設置したため解放感はミニマムです。何だか、今回の家作りは機能性一本槍+欲張りになってしまった感がありますね。でも、使いやすいキッチンですよ。

 

 

棚板と窓が干渉してしまった

これはやっちゃいました。1ヶ所、背の高い窓の上に棚板を付けてしまい20cmしか棚の上の空間がないです。窓の高さと天井までの高さをよく考えてなかった証拠です。うーん、工事の途中で棟梁に相談して棚板の向きを変えればよかったかもです。

一条工務店のオプションでは無垢のオリジナルカウンターは高額ですが、合板の棚板はリーズナブルなので、設計の後半にあまりよく考えずに、値段が安いからとポンポン足してしまったのが、失敗の要因です。

今更ながら棚は背の高い窓がない部分につけないとダメだという教訓になりました。ただ、お客さんから見える部分でもないですし、被害は小さいです。

 

 

謎の収納スペースが出来てしまった

ここはダクトが通るので天井下がりなのですが、配管が通っていない天井下がりの部分を有効活用しようと棚にしようとしたのですが、開口が狭くて、何に使えばいいのか良く分からないものが出来てしまいました。

実は設計士さんが設計時と建築中に現場でも、かなり狭くなると2回も言ってくれ、他の案も出してくれていたのですが、それを採用しませんでした。人の話を良く聞けていなかった事と自分の想像力が足りてなかったです。

 

 

 

トラブル

こちらは一条工務店側の問題です。そんなに大きなトラブルはなかったのですが、認識違いが何件か起きました。

 

 

上棟前に床パネルに穴が開いた

上棟の前に起きた事故でした。足場用の単管パイプの落下して外周部の床パネルを貫通してしまいました。これが土台部分に当たって土台が破損していたら、工事が延期になっていたでしょう。

不幸中の幸いというべきか、怪我人もなく、外周部の床パネルのみの破損でしたので、上棟前に室内側のパネルと入れ替えて、後日破損したパネルを交換しました。とにかく工事でケガ人が出て欲しくなかったのでノープロブレムです。

 

 

エコキュートの土間コンクリートが後打ちになった

防蟻のために基礎のスラブ(底盤)とエコキュートの土台を一体にして下さいとお願いしていたのですが、一体ではあるもののエコキュートの土台が後打ちになってました。ベース延長オプションを指示しても設計士さんと現場の認識が違う場合があります。

ベースの見た目を一体にするという事と一体に打設するという認識がズレていた事が原因ですが、基礎伏図の確認が甘かったとも言えますし、通常の工事と違う事をする場合は、念のために施工連絡票まで作っても貰えば良かったなと反省しています。

ただ、防蟻に関してはこんな認識違いもあるだろうと、基礎の打継部には止水板を入れ、基礎巾木には化粧をしないなど、対策が何重にもなっていますから、この認識違いが致命的な結果にならないようになっています。

 

 

軒換気口の種類が変わっていた

当初は片流れ屋根の水上側の軒の出が小さいため、ジェイベック社のデハイリーという換気部材が付くと説明を受けていましたが、実際に現場に来ていたものは、通常の網戸の網を使った軒天換気口でした。

機能的に問題はないのですが、防蟻に拘る私からすれば、事前に教えて欲しかったなと思いますが、どうやら監督も変更が分かっていなかったようで、工場側で勝手に仕様を変えてしまうものなのでしょうか?

しかし、こんなところに拘る施主は少ないでしょうから、一条工務店としても通知しなかったのでしょう。

 

 

エアコンの配管穴を間違えた

エアコンの配管穴を2個用意していたのですが、1個から2個のエアコン配管が引き出されてしまいました。電気配線図から電気屋さんが読み取れず、基礎に設けた1つの穴から2台分のエアコンの配管を引き出してしまったものです。

 

こちらが不要になった、壁のエアコン穴です。現場発泡ウレタンを吹いてからフラットにカットし、穴をブチルテープで下から順番に貼りました。さらにその上から透湿防水シートを被せて四周をブチルテープで止めて二重防水にしましたので万全な補修です。防水テープは下から上へ順番に上部が飛び出ないように重ねて貼るのが防水の原則ですね。

Before

 

After

結果的にはしっかり補修されたため大した問題ではないのですが、空調に関しては壁や床下の隠蔽配管や予備穴を多数設けるなど、私が色々とやり過ぎてしまった感があり、もっと分かりやすい配管の設計をすればよかったと思いました。

 

 

棚板の設置場所が少し違った

脱衣所に棚板を付けたのですが、電源ケーブル等を通すために板を壁から離す予定でした。設計時に穴を空けると有料になるとの事なのでそうしたのですが、実際の施工では板が壁から離れていませんでした。

棚板の角をカットするのは無料なのですが、もう端が壁にピッタリ付いていてカットできないため、穴を空けてもらいました。穴開けが無料になったのでラッキーだったとも言えます。

赤い丸の部分は将来蓄電池を設置するなどに備えて配線用にエアコンの予備穴を設けています。

 

 

水道メーターの設置高さと位置が外構と干渉した

外構プランではスロープとなる部分に、水道の量水器(水道メーター)が地面から飛び出て設置されていました。恐らく水道屋さんは通常通りGLの高さで設置したのだと思いますが、監督の指示漏れでしょうか。

引き渡し1ヵ月前の外構の現場打ち合わせの時に見つかったので、すぐに監督に連絡して外構工事前に直してもらいましたので、特段問題はありませんでした。外構屋さんは水道には手が出せないようです。

Before 道路高さから量水器が出っ張っています。

 

After 量水器を道路高さに合わせてもらいました。排水のマスは外構屋さんがカットして高さ調整してくれます。

 

 

 

最後に

自分はトラブルだらけだったという一条工務店の施主の方もいると思います。営業担当さんの言う事が変わる、設計士さんに提案しても却下されてしまう、現場監督さんが事前連絡をくれない等が主な問題ではないでしょうか。

もしかしたら私が初めて家を建てる施主だったら、同じ状況になったのかも知れません。ただ、私は家作りが3軒目であり、どのスケジュールで何が起きるかある程度知っていたという違いがあったと思います。

一生に何回もない家作りですが、過去の家作りにおいて苦い経験があります。丁度、仕事も忙しくて疲れ果てて帯状疱疹が出たこともありました。そんな経験をもとに今回は多少お金が掛かっても、余裕をもった引き渡しをしてもらおうと思いました。

外構の費用は若干高くても一条提携の外構屋さんにお願いして、外構工事完了まで引き渡しの時間を稼ぎました。その期間を含めて家全体の補修期間として折り込むことで、竣工検査から引き渡しまでの期間に余裕を持たせることができるからです。

建設中は回答を依頼した事に対しての連絡がこなくても、これは急がないから後でいいやとか、これは急ぎだから現場で集まって相談しようとか、自分のペースで家作りが出来たと思います。やる事は漏れないように自分でメモしてましたしね。

設計の段階でも、ここは工事で失敗しそうだから別の方法を用意しておこうとか、ある程度の失敗を考慮した設計を意識しました。これは長年サラリーマンをしてきて、言った通りにならないという事を折り込んで仕事をする癖が付いているからでしょう。

工事の段階では、多少の不具合なら自分でも修正方法をインターネットで調べて知っているため、何か発生してもすぐに頭を切り替える事ができるという事が精神的に落ち着いていられた要因だと思います。

基本的には土日休みの私ですが、会社の理解もあって平日に休みを頂けたという事もあって、現場で何かトラブルや相談ごとがあったときは比較的自分も動けた事が良かったと思いますが、お仕事によっては休日の調整が急に出来ない方も多いでしょう。

忙しい方は、遠慮せず大きく早くアクションを取った方が良いでしょう。監督さんや棟梁に伝えるだけでなく、例えばここに工事車両を止めないでほしいと思うのであれば、自分の家ですから施主は遠慮なく紙を玄関ドア等に張り出しても良いと思います。

我が家に特段大きな問題がなかったのは、工事を見ることが好きなので現場を小まめに見学していたという事と、営業担当さん等に不満があったら店長やエリアマネージャーに言って交代して貰ったと思いますが、私は関係者に恵まれたため、その必要もなかったという事です。

以上が我が家の失敗とトラブルでございます。

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