建物見積書

一条工務店の見積書

一条工務店の見積書を公開します。我が家は温暖地の26.46坪のi-cubeであり、契約をした時期やお住まいの地域、坪数によって価格が異なります。また、2016年8月の着工承諾であり断熱材はEPSです。現在はウレタン断熱材ですが、その分は坪単価が上昇しています。

昔は一条工務店は中程度の価格で性能が良いというイメージがあったのですが、現在は建物の断熱性能が圧倒的に良くなった反面、価格面では高い部類のハウスメーカーになってしまい、土地の高い都市部ではなかなか手がでない存在になりつつあります。

ただ、予算が少なくて設計も面倒という方は、窓が樹脂ペアサッシでハニカムシェードは付いていませんが規格型のセゾンアシュレという商品の夢の家仕様が面白いと思います。C値1.0cm2/m2以下でQ値1.4W程度の家が実質60万円程度/坪で手に入るのは驚きです。

一条工務店には提案力がないと言われますが、これは一条工務店の営業さんの評価が契約金額ではなく、棟数であるという情報があり、それが原因かも知れません。金額を膨らませるオプションの獲得が営業成績にならない事は必要のない押し売りがなくなるという面もあり、私にとってはその方が嬉しいです。

このオプションを全く押し付けて来ない姿勢が、逆に一条施主から見るとカタログに載っていないオプションが知りたいのに分からないため、一条施主同士のコミュニティーが盛り上がっている原因ではないかと思います。

また、デザインがダサいと言われますが、確かに年配者が好みそうな重厚なデザインの商品もありますが、デザインは好みの問題ですし、ブリアールなんていう南欧風な外観の商品もあります。私は契約したi-cubeのモダンな姿と窓の格子は気に入ってます。

デザインが気に入ったとして、仮に提案力が弱いとしても、これだけの性能がこの価格で手に入るのであれば、足りない部分は自分でカバーすれば良いので、ラッキーだと思うのは私だけでしょうか。

という事で、私は一条工務店とは相性が良いのだと思ってます。

見積書

一条工務店の見積書は総額が記載されていないため、私の営業担当さんは毎回、総額と残りの必要な資金が分かるメモ書きをくれました。さて、公開する見積書ですが、製本された見積書をスキャナーで読み込んだため端が若干切れてしまってますが、ご容赦ください。また、稟議になっているものは白くマスキングしてあります。

見積書1枚目

① 建物工事費 16,099,703円(坪単価616,919円)

② 建築業務・その他業務諸費用 357,300円

③ 付帯・屋外給排水・雨水排水・浄化槽・ガス配管等 1,325,100円

④ 標準仕様外工事(いわゆるオプション) 4,551,906円

⑤ 太陽光発電システム 2,359,200円(8.4kW)※ZEHを申し込まない家は割引との事

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①~⑤合計  24,693,209円(消費税抜) / 26,668,664円(消費税込)

見積書2枚目3枚目

④標準仕様外工事(オプション)の続きのページです。オプションが多い方は枚数が増えます。ただ、この中にベタ基礎や地盤改良工事など、家を建てるために必要なオプションが含まれていますから、すべてが嗜好品という内容ではございません。

一条工務店は珍しくベタ基礎が標準ではないハウスメーカーです。ベタ基礎の方がコンクリートの使用量が増えますが布基礎の方が施工が面倒であるため、コストカットの面から基礎断熱+ベタ基礎を選択するビルダーが多い昨今ですが、大手は相変わらず、床断熱+布基礎の場合が多いです。ただ、防蟻の面からも地盤調査で布基礎の判定でもベタ基礎をお勧めします。

地盤改良に関しては一条工務店は判定が厳しいと思いますから追加費用が必要になるでしょう。川が近い土地や造成した土地などでは地盤改良が必須になると思います。坪数にもよりますが、地盤改良費用は60万円~150万円程度と想定されます。

驚きなのは、廊下やトイレの照明が標準ではない事でした。通常のハウスメーカーだとLDKや居室以外の照明は標準装備だと思います。また、電気コンセントが標準だと少なすぎるため、電気や照明関係で最低30万円程度のオプションが必要になるでしょう。

見積書4枚目

⑥その他費用 3,151,840円

  • 解体工事
  • 外構工事
  • インテリア代金
  • 借入諸費用
  • 火災保険
  • テレビアンテナ工事用
  • 仮住まい・引っ越し費用
  • 水道別途工事

⑦ 借入諸費用 今回なし。

⑧ 預り金精算費用 622,000円

合計金額と実質坪単価は?

建設費用総額は①~⑧までの合計になり、30,442,504円(消費税込)でした。土地は所有していたため建物費用だけです。また、一条工務店には基本的に値引はなく、紹介割引ぐらいしかありません。

建築費用総額から坪単価を割り出すと、なんと、1,150,510円(消費税込)でした。

一般的な坪単価には⑥~⑧は含まない事と、さらにそこから太陽光発電設備と消費税、オプションの中の嗜好品を除くと実際の坪単価は以下となります。延べ床面積は26.46坪です。

① 建物工事費 16,099,703円(坪単価616,919円)

② 建築業務・その他業務諸費用 357,300円

③ 付帯・屋外給排水・雨水排水・浄化槽・ガス配管等 1,325,100円

④ オプション(ベタ基礎+準防火対応+電気工事+照明) 938,836円

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①~④合計  18,720,939円(消費税抜) / 707,518円(坪・消費税抜)

その他に掛かる費用は?

  • ⑥~⑧の地盤改良、解体工事費、外構費用、保険やつなぎ融資の利息、登記費用などの費用。
  • 土地を購入する方は土地の頭金と土地の仲介手数料が必要な場合があります(最大:土地代×3%+6万円)。
  • 上下水道が敷地から遠い場合は別途工事費用がかなり掛かります。
  • カーテン(ハニカムシェードがあるため、カーテンを付けない人も結構いるようです)。
  • テレビアンテナ設置費用(アンテナを建てずに光テレビの方も多いと思います)。
  • エアコン、家電製品、照明(お好みで)。
  • 仮住まい費用、引っ越し費用。

・・・などなど

支払に関して

契約時に必要な100万円は建物代金に充当されます。また、着工承諾までに必要な預り金80万円は登記などの費用に充当されます。ただ、30万円を超える各業者さんの請求に関しては、施主が直接業者さんに支払うシステムになっています。

具体的には、解体工事、水道工事、外構工事などが直接施主から業者さんに振り込むケースになります。これは振込による月末決済であるため、事前に資金を用意しておく必要があります。

一条工務店の建物代金に関してはつなぎ融資を元に決済されますから、資金の用意は大丈夫ですが、それ以外の出費に関して入金と出金のタイミングがずれないようにしないと資金がショートしてしまいます。資金計画は営業さんと良く相談してください。

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