仕上工事

現場に通って早めに修正箇所を指摘しよう

引き渡しを受けると家の鍵は施主のものとなり、補修工事がある場合は業者さんが家に入るために立ち会わないといけなくなります。よって、引き渡し前までになるべく補修を全部終えるような余裕のあるスケジュールが望ましいでしょう。

我が家の場合はほぼ毎週現場を見ていたということもあり、大きな修正箇所はなかったです。それと設計段階で工事で間違いが起き難いように複雑な施工にならなように意識したり、失敗に備えた予防策を用意していたという事もあると思います。

 

 

外部

ハイドロテクトタイルが浮いていたり、間隔が不揃いな部分があってので貼り直してもらいました。

 

壁の接合部に段差があります。これはスタッド(構造材)の寸法に若干のバラつきがあるためであり、この補修は無理です。

 

基礎スリーブ部分のコーキングが左のグレーのコシコートと右の茶色の通常のコーキングと複数あったのでコシコートを増し打ちして統一してもらいました。どうも、基礎工事から入る水道屋さんはコシコートの使い方が分かっているようですが、エアコンを設置する電気屋さんはよくわかってないかも知れません。

 

 

内装

私は一条工務店の竣工検査の前に2回、内装を確認しています。ただ、内装に関しては最初から手直しする箇所が非常に少なくて、腕の良い業者さんだなと思いました。

分かり難いと思いますが、テープが貼ってある部分は壁が膨らんでいました。壁を開けて補修を試みて下さいましたが、原因がスタッド(構造材)の寸法のバラつきによるものであり、構造材を削る訳にも行きませんから、このままで了解しました。

 

これは二回目のチェックの時の画像です。壁紙は貼って少しすると乾燥して継ぎ目に隙間が出てきますがコークボンドで簡単に修正できます。コークボンドは施主用の補修キットにも入ってますし自分でも簡単に出来ます。

 

床にキズがありました。軽微な床の補修はクレヨンのような形をした蝋を塗って対応します。この修正用のペンは施主の補修キットにも入っています。ただ、ここしかキズがなかったので、非常に丁寧な工事をして頂いたようでビックリしました。

 

階段の側板に隙間がありました。まったく隙間がないと階段が組み立てられないですが、やはり木材なので工場生産品と言えども少し寸法にバラつきがあります。ここは似たような色のコーキングで埋めて隠してもらいました。

 

手摺がガタガタしていたので、ネジを締めて貰いました。これは壁紙を貼るときにクロス屋さんが外して、そのあとの締め付けが足りなかっただけでしょう。

 

これは補修ではなく、エアコンの露出配管部分の穴に配管後にウレタンを吹いて下さいという指示です。気密性能UPのためです。

 

こちらは不具合ではございませんが、一条施主にカマボコと言われている階段手摺です。このデザインは賛否両論です。

 

 

建具の調整

ドアやキッチンのカップボード等は建付け調整が不十分だと閉まり具合が悪かったり、建具同士の面が合って無い場合があるので、事前に指摘して調整してもらいましょう。建具の調整は後から自分でもできますが、自分でやるよりは手慣れた監督さんにやって頂いた方が良いと思います。

 

 

竣工検査

建物が完成しハウスクリーニングが入ると竣工検査です。通常は一条工務店内部の検査のようですが、よくあるトラブルとして、日程が合わず引渡日に施主の検査となってしまい、そこで補修箇所が発覚するというケースです。

入居してからの補修となると面倒なことになります。そこで私は入居前に全部を修正して欲しいため、一条工務店の竣工検査に先立ち、養生が取れる前と養生を外してハウスクリーニングした直後に監督に立ち会ってもらって施主プレ検査を実施しました。

住宅ローンの決済がありますので、何回も竣工検査と補修を繰り返す訳にはいきませんが、ぜひ一条工務店には竣工検査前に施主に1回は現場確認を実施して頂きたいです。その方が引き渡しがスムーズにいってお客様満足度が向上すると思います。

 

 

引き渡し

施主用の鍵が引き渡され、その鍵を使うともう工事用の鍵が使えなくなります。私の場合は家の引き渡しを受けるのはもう3回目ということもあり、テープカット等は照れちゃうので割愛させて頂きました。ただ、監督の心遣いで室内で割る小さなくす玉を割らさせて頂きました。 なんとも嬉しい瞬間です。

一条工務店のと契約をしてから家作りのブログを細々と書き始めましたが、その内にまとめサイトまで作るようになり、私の書いているブログが一条工務店の知るところとなり、本社の開発担当の方とお会いしたり、なんだか不思議な家作りとなりました。

我が家には影響がなかったですが、引き渡し前に一条工務店の関連企業のフィリピン工場が火災に遭うという痛ましい事故もありました。

一条工務店のツーバイ工法で家を建てた感想として、正直に言うと何ができて何ができないのか理解することが難しかったです。これは、家のパーツが工場生産で規格化されていて、かつ注文住宅を謳うハウスメーカーでは同じだと思います。

そして、私は空調・断熱・防蟻とやりたいことが沢山あったため、一条ルールには相当に苦しみましたが、振り返るとそれでも満足のいく家が作れたと思います。色々と変更した部分が多く、入居宅訪問が来ることはないと思います。

iシリーズのルールが多さは、耐震面では無茶な設計にはならないという事であり、施主はルールに守られていると考えられなくもありませんが、注文住宅なんだから色々といじりたいという方には軸組工法の方が向いていると思います。

 

 

最後に

私の3軒目となる家作りに関係して下さった方々には本当に感謝を申し上げます。良い家が作れたと実感しております。

特に営業さんや設計士さんは、エアコンを変な場所に付けようとする施主には面食らったと思いますが、段々と打合せが進むたびに理解して下さったように思います。監督さんとも現場で色々な話ができて楽しかったです。

さて、私の今までの家作りで得た知識はすべてこのi-cubeに集約しました。大手ハウスメーカーや地場ビルダーのノウハウが融合している家です。この家は10年たっても20年経っても色あせないでしょう。

なぜなら、私が建てた2軒目の家は築7年経っても全く色あせてないからです。今回はそこからさらに改良しており、今は多くの方が不思議に思う設計方法も10年後には理解してもらえると思います。

地場ビルダーでQ値1.0Wの住宅を建てた施主が、数年後に「家は性能」を謳う大手の一条工務店で家を建てるなんてこと自体ないでしょうし、地場ビルダーのノウハウを一条工務店の家に移植してしまいましたから、こんな家は日本中のどこにもないと言い切れます。

多くの方は高気密高断熱の熱が籠る特徴を見て、高気密高断熱は温暖地には向いてないと考えて窓を開けようとしますが、私は実はその反対が正解だと思っていて、少し工夫すれば高温多湿な温暖地に高気密高断熱は非常に適合する建物だと確信しています。

私はこれからもより多くの方に高気密高断熱住宅の素晴らしさをお伝えしていけたらと考えています。できるだけローコストに多くの方が全館冷暖房を実現できる時代が来ることを期待しております。

さらぽか空調とエアコン全館冷暖房の両方ができる我がi-cubeの今後のレポートをご期待下さい。まだまだ私も高気密高断熱住宅の先の先の世界を見てみたいと思います。

それでは、一条工務店の益々のご発展を祈っております。これからも、よろしくお願いします。

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