本日は私にとって四軒目となる注文住宅(一条工務店としては2軒目)の基礎工事についてです。
土地の購入は2017年の10月末、基礎の工事は2018年4月下旬~6月上旬でしたが、こちらのブログの更新が随分と遅れてしまいました。
これまで私が建てた家はすべて二階建てでしたので、今回は人生初の平屋の建築となります。
地価の高い都市部では広い土地が必要な平屋なんて贅沢過ぎて建てられませんが今回は建設地が田舎なので老後に生活がしやすい平屋を建てる事にしました。
一条施主として二回目の基礎工事
2016年10月に私の三軒目の注文住宅となった実家のi-cubeの基礎工事を見ていましたから今回は相違した部分だけを記載したいと思います。i-cubeの基礎工事の模様はこちらです。
四代目の基礎工事
今回は平屋のi-smartⅡを建築します。2018年3月の着手承諾であり、事前の地盤調査では地盤改良なしのオプションのベタ基礎のみと判定されていました。
一条工務店では平屋を選択しても坪単価が2万円程度しか上昇しないため非常に平屋がお得なのです。ただし、平屋の場合は基礎の面積が広がるため、地盤改良が必要な場合は二階建てとどちらがお得か比較した方が良いでしょう。
通常の一条工務店の基礎では、一次外構が必要ない場合は、大まかに言って基礎配筋、基礎底盤打設、基礎立上り打設の順番で工事されます。
一次外構
土地の北側は道路と段差があるため、土留めの擁壁を設置して駐車場を設け、画像左側は車両が通れるように砕石を敷いてスロープを設けました。一次外構は一条提携業者に発注して150万円程度でした。
基礎図面
基礎図面ではアンカーボルトとホールダウン金物の位置が示されています。今回は平屋ですし地中梁のない非常にシンプルな基礎です。
基礎配管図面
配管図では、どこにどのサイズの配管が設置されるか記載してあります。配管を通すスリーブがしっかり設置されていないと、後でコア抜きになりますから私は念のために予備のスリーブを1箇所設けてもらいました。
基礎配筋工事
まずは防湿シートを敷いてから作業性をアップさせるために捨てコンクリートを打ってます。ベタ基礎の場合は防湿シートは無くても良いと思いますが、あっても損ではないので、設置しているようですね。
こちらは玄関ポーチの部分です。今回は防蟻対策のために基礎底盤については建物と玄関ポーチを一体で打ってもらいました。一定範囲までは底盤の一体打ちは標準工事なので無料です。
鉄筋コンクリートが配筋されています。真ん中の銀色の帯のようなものは、防蟻のために設置した城東テクノ社の止水プレートです。こちらは基礎の大きさにもよりますが、5万円程度の設定外オプションとなります。
こちらは玄関部分の配筋の模様です。基礎底盤と玄関ポーチの配筋が繋がっていることが分かります。同じ様にエコキュートの土間についても基礎底盤と一体で打設して貰いました。
このような特殊な基礎工事のリクエストは設計の早い段階から設計士さんに言わないと図面の修正が大変なことになります。
基礎底盤打設
基礎底盤はスラブとかベースコンクリートとも言われます。今回は残念ながらコンクリートを流し込むところに立ち会えないかったですが、現場にはコンクリートのスランプ強度を測った残骸がありました。
基礎立上り打設
基礎立上りの型枠が組まれています。こちらも残念ながら現場に立ち会えず監督さんから送って頂いた画像です。
一条工務店には基礎底盤と基礎立上りのコンクリート一体打設は受けて頂けなかったので、二回打設になりますから、防蟻の興味がある方は私のように基礎の打ち継ぎに止水プレートを入れると良いでしょう。
綺麗な基礎ができあがりました。コンクリートを流し込んである程度、表面が固まったあとは、養生のために雨が降った方がむしろ良いです。
また、基礎立上りの天端は水平を取るためにレベラーコンクリートが流されていますが、これがヒビ割をしても特段問題はありません。誤解する人が多いポイントですね。
一条ブロガーの間で良く見る光景です。配管周りのブルーの部分はコシコート、グレーのコーキング剤はコシシーラーで、共に防蟻のために設置されます。
三代目のi-cubeは温暖地でしたので、配管は私からのリクエストで基礎の立上りから抜きましたが、今回は寒冷地なので凍結に備えて標準の地面に埋める鞘管システムにしました。
ちなみに、このコシコートなどの構成は積水化学のエスロンさや管ヘッダー式配管システムなので、一条工務店以外でも目にする光景です。
最後に
基礎工事の注意点については、工事着手承諾書に添付されている工事に関するQ&Aをご覧ください。
よくある疑問点としては基礎工事中の鉄筋の錆びや基礎工事後にコンクリートが雨に濡れたとか、アンカーボルトが曲がっているけど大丈夫かといった点だと思いますが、殆どの場合は問題ありません。
コンクリートのかぶり厚につても耐力壁が乗る部分と乗らない部分は基準が違いますから、基礎工事をチェックしたい方は私の三代目の基礎工事に細かく書いてありますのでご覧ください。
テレビで欠陥住宅と言われるような地面にまったく基礎が根入れしてないようなものは一条工務店の基礎工事では作られる訳もないため、おかしな想像はしない方が良いです。
ただ、起きるとすればコールドジョントやジャンカだと思いますから、程度に応じた補修が発生するかも知れませんが、良く調べないで大騒ぎせずに補修の基準に沿って判断してください。
注文住宅では基礎工事を心配する施主が多いと思いますが、一条工務店の場合は後日になりますが基礎工事を監督がチェックした模様を工事進捗報告書という冊子の写真で確認することができます。