テレビの受信方法の検討はお早めに
室内アンテナについては、以前にインスタグラムに投稿した内容ですが、色々と方法を聞かれましたのでブログに書いておきたいと思います。
これから家を建てる方においては、テレビの受信方法について現在では屋根等へのアンテナ設置以外にも光テレビやケーブルテレビなどの多様な方法がありますので判断に困ると思います。
インターネットに付随した光テレビなどの場合は、二か月近く前に申し込まないと工事が入居に間に合わずしばらくテレビとインターネットのない生活になる可能性があります。
また、一条ハウスでは床暖房のアルミシートによって一階と二階の間のWIFI通信が遮断されやすいことから階段等にアクセスポイントを設置するためのコンセントを用意した方が良いです。
光テレビはランニングコストにご注意!
光テレビの場合、光テレビの基本料金に加えて、衛星放送を見たくなくても地上波と衛星の両方が視聴できてしまうことから衛星放送までの視聴料が徴収される可能性があります。
以下はNHK受信料と光テレビの基本料金までを月換算した費用となりますが、最大で倍以上の維持費の差がでます(NHK受信料は年間支払い契約等にすることでもう少し減額となります)。
テレビ受信料 | 光テレビ基本料 | 年間合計 | 30年合計 | |
アンテナ 地上契約 | 1,260円 | 0円 | 1,260円 | 453,600円 |
光 地上契約 | 1,260円 | 750円 | 2,010円 | 723,600円 |
光 地上+衛星契約 | 2,230円 | 750円 | 2,980円 | 1,072,800円 |
テレビの電波が弱い地域において、インターネットを利用していてテレビを良く見る家庭であれば、光テレビは良い選択だと思います。
ただ、我が家のようにテレビはほとんどみないという場合は、光テレビの基本料金や衛星放送の視聴料は高コストであるため、せめて地上波放送の受信料だけにしたいところです。
アンテナ工事費は高い
一般的には屋根の上に魚の骨のような形をした八木式アンテナを設置するか、外壁にフラットな形のデザインアンテナを設置すると思います。
屋外へのアンテナ設置費用については、アンテナの部材費込みで5万円~10万円程度が相場のようですから、これは痛い出費となります。
また、屋根の上に設置したアンテナは台風や大雪の際に倒れる可能性があることから、そういった意味で光テレビやケーブルテレビの方が安心感はあると思います。
室内アンテナという選択肢!
上記の画像はペーパー型の室内アンテナで、自分で壁に設置する際には透明な部分に画びょう等を刺して簡単に固定できます。雪が降ってもアンテナが倒れる心配もありません。
室内アンテナというと1台のテレビに対して設置するものと思われがちですがブースターをつけて分配器を経由すればテレビ端子のある全ての部屋でテレビをみること(ホーム共聴)が可能です。
地上波デジタル放送になってから室内アンテナでもテレビが受信できる可能性が高くなりましたから、アンテナは家の外に建てるという常識に捉われる必要はないのです。
こんなペーパーアンテナでテレビが見れるのかと不審に思うでしょうけれど、実際に強電波地域に建っている四代目で上記のペーパーアンテナを試したところホーム共聴が可能でした。
ペーパーアンテナはブースターがついて2000円程度で販売されていていますが、ブースターの電源にはスマホの充電などで利用するUSBのコンセントを用意する必要があります。
このアンテナ単体では衛星放送の受信はできないことから、2000円の初期投資と毎月のNHKの地上波の請求しかこなくなるため、大きなコストダウンがはかれる可能性があります。
なお、家の外部にアンテナが建っていないからといって、NHKに見つからないから受信料を支払わなくて良いという話ではありませんから、ここは自己責任でご判断ください。
土地を買う時に地デジ放送が受信できるかチェック
上記の画像は強電波地域の四代目のi-smartにおいて、左上の白いスマホでワンセグの地上波テレビが受信できている状態で、魚が泳いでる映像がしっかり見えています。
本日は外気温は30℃を超えてますが、消費電力をケチって再熱除湿から弱冷房方式に変えてエアコン1台で全館冷房をしているため室内は23℃と少し寒いです。
それはさておき、テレビの受信は東京スカイツリー等の電波塔の位置や周囲のビル等によって、電波の受信レベルが変わります。最寄りの電波塔の場所と受信エリアは以下から確認できます。
強電波地域の場合は周囲にビル等がなければ簡単に室内アンテナでテレビが映りますが、弱電波地域では室内アンテナでのテレビの受信は難しいかも知れません。
土地を検討する際に、車のカーナビのテレビ機能やスマホにワンセグ機能でテレビがしっかり受信できる土地であれば、室内アンテナの実現性が高いと言えます。
山や谷にある土地や周囲にマンションやビル等がある場合は電波が遮られて受信が難しい可能性があるため、やはり実際に現地でテレビが映るのかどうかを確認されると良いでしょう。
移動可能なテレビの受信装置がない場合は、スマホ用の地デジアダプターは安く売っていますので、それを購入されてはと思います。
テレビの受信方法の検討は土地選びの時から始めるべきで、例えば50万円値段が高い土地であっても、強電波地域でアンテナを建ててテレビが映るようであれば長期的には元を取り返せます。
小屋裏にテレビの配線と電源コンセントを用意
上記は弱電波地域の三代目のi-cubeにて小屋裏アンテナに挑戦して失敗した模様です。一応、大型の室内アンテナを設置しましたが受信できなかったため最終的には光テレビにしました。
大型のアンテナは設置場所の微妙な位置調整が難しいことと、強電波地域のであればペーパーアンテナでテレビが映ることから設置位置の調整が簡単なペーパーアンテナがお勧めです。
弱電波地域でもあきらめずに八木式の大型アンテナを小屋裏に設置される方もいますが、一条の小屋裏点検口は小さいので、搬入を含めて良く検討してから挑戦されると良いでしょう。
テレビのアンテナは家の中で最も高い場所へ設置することが望ましいため、小屋裏アンテナが最も理想的だと思います。
小屋裏とは一般的には屋根裏と言われる屋根の下のスペースで、ここにテレビのアンテナを設置することができれば、外部にアンテナのないスッキリした外観の家になるでしょう。
テレビの分配器と小屋裏の間にテレビの線を一本追加設置して、さらに小屋裏にブースター用のコンセントを用意しておけば準備完了ですが、小屋裏点検口の位置にはお気をつけください。
以下の画像のように室内アンテナを接続したテレビの線を分配機の入力に差し込めばどの部屋でもテレビが視聴することが可能となります。
テレビの設定画面を映して受信レベルが推奨値に収まっているか確認をしてください。
事前準備をしていない時は情報BOXか部屋のテレビ端子を利用する
最近の一条工務店は情報BOXというテレビやインターネットなどの引き込みを集約する箱を標準で設けていて、テレビの分配器もその中に入っています。
情報BOXの脇にアンテナを設置してテレビの受信が可能であれば、アンテナからの配線を直接、分配器の入力に接続してしまうという手もあります。
それ以外の方法としては二階の部屋の使っていないテレビ端子に室内アンテナを接続して、分配器の配線を入力に差し替えてホーム共聴にするという方法があります。
最後に
室内アンテナによるテレビ受信はやってみないと分からないため、あくまで自己責任で対応してください。そして、家を建てたあとに家の周囲の環境が変わる可能性もあります。
テレビ受信におけるリスクを回避するためには、光テレビ・外部アンテナ受信・室内アンテナ受信とすべての受信方法に対応できるように設計時に配線の用意はした方が良いでしょう。
また、別件ですが水道料金についても自治体によって金額が大きく異なりますから、事前に各自治体の水道料金を調べてから土地を決めた方が良いと思います。
さらに付け加えておくとプロパンガスは高額に請求されているケースが大半であると思いますので、オール電化住宅か都市ガス併用の方がコストパフォーマンスが良いです。
家作りにおいてハウスメーカーの坪単価と冷暖房の光熱費を中心に比較検討されると思いますが、それ以外の経費についても30年間で百万円以上の差がでることを知っておいて損はないでしょう。
本日は以上でございます。