【目を覚ませ】床暖房神話はやめよう

考察
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はじめに

本日はあえて全館床暖房を愛している一条施主の反発を食らう記事を書きます。

一条工務店を評して超高断熱であるにも関わらず差別化のために床暖房という過剰装備を搭載していると説明する地場工務店がありますが、これはむしろ一条工務店の広告になるでしょう。

それなら一条工務店の展示場を一度見に行ってみようと消費者は思うではないですか。展示場にいけば性能の高さと大手ハウスメーカーの安心感を感じて仮契約してしまいますよ。

地場工務店は日本において神格化してしまっている床暖房に対抗した家作りという販売戦略では一条工務店に勝てる訳がありませんし、一条工務店を検討している人にも床暖房にこだわらずにもっと高いレベルで家作りを考えて欲しいと思います。

その理由として、設計事務所と一条工務店で高気密高断熱住宅を建てた私は一条工務店の工事現場を見ていますが、どう考えても床暖房が高額な設備だと思えないからです。

はっきり言って、一条の工事現場を見ずに床暖房が高額な過剰装備だと思い込んでいる人は一条工務店の床暖房による差別化という販売戦略のワナにまんまとハマっているのだと思います。

床暖房の費用は?

ブリアールやセゾンなど一部の商品は床暖房は標準搭載されていません。そして、床暖房は坪2万円という程度のオプション価格です。

床暖房がなくてエアコンを各部屋に設置した場合はいくらかかりますか?そして家の性能が低い場合にリビングに20畳用の高性能エアコンを設置した場合はいくらかかりますか?

むしろ、リビングや各部屋にエアコンを設置した場合の方が一条工務店の床暖房より高額になると思いませんか?性能の高い住宅であれば家の中に小型エアコン2台あれば十分です。

多くの方は、一条工務店の坪単価が上昇している理由はその中に床暖房の費用などが含まれていると考えていると思いますが、私はそうは思いません。建物自体の性能を考えてください。

根拠となるデータはないですが、床暖房の工事中の風景をご覧ください。木材でできた板にアルミシートを張り付けたパネルに、温水パイプを通しているだけです。

フィリピンの工場で床暖房のパネル作っているので、このような建材の材料費はたかだか知れていると思いませんか?よく見て下さい、これのどこが高額設備だと思えるのでしょうか?

ただの木質パネルに溝をほってアルミ箔を貼って温水パイプを通しているだけです。フィリピンにある工場で機械が自動的に木質パネルに溝を掘っているのだと思います。

この温水パイプに長府のヒートポンプ機器を1台接続しているだけですから、これをどう見ると高額設備に見えるのか私には理解ができません。実際に工事を見ると非常にシンプルな設備です。

床暖房の温水パイプは継ぎ目なく施工されますが、このパイプは架橋ポリエチレン管で一般住宅の水道配管に使われているものですから、この耐久性を問題視することはやぶへびな訳です。

一条工務店の販売戦略に踊らされて床暖房に対抗しても相手は日本への輸入関税のかからないフィリピンの経済特区にある工場で床暖房の部材を制作していますから勝てる勝負ではありません。

地場工務店や設計事務所は床暖房の有無を争点とした家作りをすることが本当に生き残りをかけた戦略として正しいのか良く考えて欲しいと思います。

むしろ、年間1万棟以上を施工する一条工務店にとって床暖房は安い製造コストであるにも関わらず床暖房を高額設備であると消費者に勘違いさせているのではないかと私は思っています。

一般住宅では床暖房を採用するケースが少ないことから床暖房の生産コストは高くなってしまいますが、一条工務店のように大量生産される床暖房はむしろタダ同然(言い過ぎ?)だと思います。

私がi-cubeを建てる際に床暖房を外せないかと確認したところ、標準仕様なので減額にならないとのことで、やむなくそのままにしていますが床暖房は現在使ってません。

一条工務店の床暖房をアピールポイントとした販売戦略からみれば床暖房を廃止する選択肢はないと思いますが、できれば床暖房なしの選択肢も一条工務店には提供して欲しいところです。

最後に

床暖房が必要かどうか、床暖房があるかないかで家作りを考えるなんて、床暖房に捉われ過ぎている証拠です。ただ、それだけ日本人には床暖房神話のようなものがあるのでしょうね。

地場工務店や設計事務所の方は床暖房の無い家といった論点では逆に一条工務店にやられると思いますから、インパクトは弱いですがコストパフォーマンスを追求した方が良いでしょう。

とにかく、床暖房を争点とした家作りは一条工務店の他社との差別化というワナにハマるようなものであるということを意識した方が良いと思います。

木の板に温水パイプを通しただけの製造コストの安い設備に対して、広告費用をかけずに世間が目くじら立てて大騒ぎしてくれるのだから一条工務店としては笑いが止まらないと思いますよ。

そして、一条工務店の断熱性能があれば6畳用のエアコン1台で家中を暖房できることは私が実証済みです。床暖房を使わなくてもエアコンの設置場所が良ければ一条ハウスは快適です。

以下のように床上エアコンでなく壁上でもエアコンの位置は結構ですが、エアコンの風が人の頭に当たらないように、玄関からの冷気を打ち消す位置に設置する必要があります。

私が一条ハウスにおいてエアコン暖房をしている理由は、一条工務店を検討中の方もそうでない方にも、床暖房の呪縛から解き放たれることを期待しているからです。

私は一条施主として床暖房で家の良し悪しが判断されること自体が腹立たしいと感じていて、むしろ床暖房があるから一条ハウスの評価が歪んでいると思っているぐらいです。

一条ハウスの長所である床暖房を使わないなんて勿体ないと考える人が大半であると思いますが、私は床暖房があるから一条ハウスが正しく評価されていないと感じています。

良く考えてください。日本中にC値が1.0以下の住宅を提供するなんて、現場管理を含めてそんな簡単なことではないので、私はそれを実現している生産技術と現場管理を最も評価しています。

年間に20棟前後を建てる工務店が手作りの高性能住宅をアピールしている事とは次元が違うのです。日本中からヒートショックや熱中症を無くすには高気密高断熱住宅の量産化が必要なのです。

高気密高断熱住宅の普及に関しては人命にかかわる問題であるため、床暖房が必要かどうかなんてことではなく、どうかもっと高いレベルで議論されることを期待しています。

ある程度の暖房の省エネさえ達成していれば、暖房方式は何でも良いと私は思っています。それよりも性能の低い日本の殺人住宅を減らすことが優先でしょう。

もちろん、床暖房は床下エアコンや階間エアコンのような難しい暖房設計が不要で、めちゃくちゃ快適ではありますが、玄関から発生するコールドドラフト対策などには注意が必要です。

私が一条工務店を選んだ理由は断熱気密工法が合理的であり、断熱材には壁内結露の恐れがないウレタンやEPSを使い、気密はボード気密工法であるという安心感からです。

気密断熱については地場工務店の「当社は職人の腕が違います」なんてセールストークは逆効果で職人さんの腕に左右されない工法をアピールできるのかどうかが重要だと思います。

また、耐震等級3や加圧注入材の採用など、家の基本性能を私は重視しています。一条は防蟻についても他の大手ハウスメーカーより熱心でそういった部分を評価して欲しいと思います。

それに加えて、大手ハウスメーカーとしての保証と住宅ローンのフラット35を安く借りられる子会社があることで、地場工務店での家作りをして来た私から見ても安心感があるのは事実です。

地場工務店や設計事務所は一条工務店の安心感に対抗する戦略が必要ですが、アピールポイントが弱いためなのか、一条工務店の戦略に踊らされて床暖房に対抗しようとしてしまっています。

ただ、トリプルサッシやロスガードなどの一条ハウスの仕様を地場工務店で建てれば一条ハウスより高くなりますから、それだけで一条工務店に高い坪安価を払う価値があると私は思います。

一方、家作りにおいてコストパフォーマンスを追求される方は断熱性能を抑えて、窓から取得できる日射をコントロールしながら高効率エアコンを活用するという選択肢もあると思います。

一条工務店以外で外壁の付加断熱や床暖房に手を出している住宅会社をみると家作りに自信がないのかと思ってしまいます。それだけ一条工務店との比較されることに苦しんでいるのでしょう。

どうか、床暖房があるかないかなどで家作りを考えないでください。多くの人が床暖房に捉われ過ぎて、それこそ一条工務店が仕掛けているワナにハマっていると思いますよ。

繰り返しになりますが、私は一条工務店を床暖房があるかないかで選んでいません。

本日は以上でございます。

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