さらぽか空調の家にはエアコンを二階に1台!

さらぽか空調

さらぽか空調の家に住んでみて

私は一条工務店のさらぽか空調を搭載したi-cubeに住んでいますが、実は我がi-cubeは2階の階段ホールにはエアコンが設置されていてエアコン1台全館冷房にも対応しています。

さらぽか空調は除湿能力が高く梅雨には大活躍します。そして、簡単な操作でどんな間取りでも全館冷房が可能であるため、坪1.5万円であれば非常にお買い得な設備だと思います。

また、さらぽか空調の電気代は月に1万円程度ですが、太陽光発電を余剰売電にしている方はおそらく半分程度は太陽光発電が賄ってくれると思います。

予算が苦しい方はさらぽか空調なのかエアコン1台全館冷房の家なのか悩むと思いますが、私はさらぽか空調を採用した家においても2階の階段ホールにエアコン1台が必要だと思います。

えー?それだとエアコン1台全館冷房になってしまうではないかと考えると思いますが、色々と突き詰めていくとエアコンの位置が同じになってしまうのです。

それではコストがムダではないかと考えると思いますが、逆にコストダウンのためなのです。

さらぽか空調の家はオーバーヒートしやすい?

さらぽか空調の良いところはデシカント換気からのダクトに除湿した空気を乗せて各部屋に給気ができることと、床冷房によりどの部屋にも冷たさを届けることができるところです。

つまり、間取りを選ばない全館冷房が可能だということです。床暖房に追加する形で全館冷房システムをお手頃な追加費用で量産化したということは画期的な出来事だと思います。

一方、エアコン1台全館冷房はコストが格安ながらエアコンの運転に適した間取りにする必要があり、廊下のエアコンから各部屋にどうやって冷気を取り込むかという課題があります。

そして、エアコン1台全館冷房を導入した方は窓の日射制御を学ぶと思いますが、さらぽか空調を導入した方は窓の日射制御を設計時に考慮していない場合が多いのではないでしょうか?

窓の日射制御をしなければ高気密高断熱住宅は春から熱帯夜になりますし、床冷房だけでは外気温の急な室温上昇に追随できずに特に熱が上昇する2階がオーバーヒートしてしまうでしょう。

これから、さらぽか空調を採用される方は2階の窓には屋根の軒を伸ばして日陰を作り、1階の窓にはシェードを設置するなど、窓の日射制御には注意した方が良いでしょう。

猛暑日の対応策はエアコンの併用

さらぽか空調は除湿を担うデシカント換気扇と室温低下を担当する床冷房があり、床暖房と共通システムの床冷房にはエアコンは1台標準でついています。

このエアコンを多くの方は1階に設置していると思いますが、冷気は2階に登らないため、さらぽか空調の家では2階が暑くなってしまうでしょう。

さらぽか空調の家においてもエアコンは2階に必要ですが、各部屋にエアコン付けると部屋の中が寒くなりますし、エアコンを何台も付けると設備代が高騰します。

カンの良い方ならもう解決方法はお分かりですね。そうです、2階の階段ホールに1台エアコンを設置して、家中を涼しくして、必要であれば各部屋のドアを開けると良いでしょう。

私のi-cubeはさらぽか空調を採用しつつ2階の階段ホールに6畳用のエアコンが1台設置されています。こうすることによって各部屋にエアコンを設置するコストがセーブできています。

床冷房は使わなくなる?

消費電力を測定すると最大で、デシカント換気扇は600W~700W、床冷房は250W程度で稼働していたため、エアコン1台全館冷房に比較すると消費電力がかなり多い状況でした。

2階の階段ホールのエアコンを運転していると、床冷房を使わなくても室温低下ができてしまうことから、我が家は床冷房を使わないさらぽか空調になっていきました。

エアコンでの除湿とデシカント換気のダブル除湿というか、デシカント換気が強烈な除湿を行って消費電力を食わないようにエアコンの除湿でデシカント換気を抑えている状態です。

そして、エアコン全館冷房の場合は200W~300W程度で冷房と除湿の両方が実現するため、湿度のコントロールが難しい時期以外は消費電力の多いさらぽか空調を使わなくなっていきました。

我が家ではさらぽか空調は湿度コントロールが難しい時の代打の切り札的な存在になっており、ここぞという時に贅沢な空間を演出してくれる存在です。

また、床冷房の床は冷たいか?ということについては私は気にならないです。ファンを使わないエアコン全館冷房の場合においても床を冷気が流れるため、どちらも違いはないと思います。

結局、普段使いはエアコン1台全館冷房

消費電力を考えるとエアコン1台全館冷房とさらぽか空調は倍程度変わるため私は結局さらぽか空調をあまり使わずにエアコン1台全館冷房を普段使いにしています。

もちろん、さらぽか空調を中心に全館冷房した方がエアコン周りから冷気を感じないため快適性ではエアコン1台全館冷房よりさらぽか空調が若干は上だと思います。

そして、太陽光発電を余剰売電している場合はさらぽか空調の電気代もそれほど気にならないと思うため、さらぽか空調は十分にコスト的な運用に耐えられるシステムだと思います。

結局、さらぽか空調が良いかエアコン1台全館冷房が良いかという問題は、間取り優先の方はさらぽか空調、コスト優先の方は少し勉強してエアコン1台全館冷房となるのではないでしょうか。

でも、最終的にはさらぽか空調では急な猛暑日の気温変化に追随できないため、エアコンが必要になることから、2階の階段ホールにエアコンを1台設置すると丁度良くなると思います。

そうなると、あれ?どっちがどっちだか区別がつかないよということになるのですが、どちらをメインの冷房装置と考えるかという問題でしかないので共存関係でいいじゃないですか。

私は家中を除湿してカビやダニが発生しなくなる家であればどちらでも良いと思いますので、ご予算に応じて検討されてみてはと思います。

間取りを気にせずに基本的にはボタン1つで家中が快適になるさらぽか空調はとても良い設備だと思いますよ。

 

本日は以上でございます。

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