日立エアコン 凍結洗浄機能を使ってみた

考察
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はじめに

一条工務店の床暖房に付随している長府のRAYエアコンを取り止め(キャンセル)て、我が家は日立の寒冷地エアコンを採用しています。

この理由は海より深く、ただ寒冷地エアコンを使ってみたいという私の道楽が理由です(・∀・)

日立のエアコンを採用した理由は再熱除湿の本家であるということと、当時は一条工務店のオプションカタログに三菱の再熱除湿のエアコン(JXVシリーズ)が無かったためです。

そして、最近の日立エアコンには「凍結洗浄」という機能がついていますので本日はそのレビューを中心にエアコンの挙動についての記事を書きます。

RAYエアコンの取り止めについて

RAYエアコンは隠ぺい配管が無料なのとキャンセルをすると私の時は4万円の減額でしたが、別のエアコンを設置すると本体代と設置費で10万円前後はコスト増加になります。

エアコン全館冷房をされる人の多くは二階の階段ホールに再熱付きの小型エアコンを設置して、RAYは一階の補助冷房として利用していますからRAYを取り止める意味はあるのでしょうか?

RAYエアコンの取り止めは一条ハウスにおいてエアコン全館暖房をやりたい、もしくは将来床暖房が故障した場合のバックアップとしてエアコン暖房に挑戦したい人だけで良いと思います。

区分 一階のエアコン 二階のエアコン
エアコン全館暖房に興味がない人 RAYエアコン 再熱小型エアコン
エアコン全館暖房をやりたい人 廉価な小型エアコン 再熱小型エアコン

また、RAYエアコンがそもそも取り止めできないと思っている人もいるようですが、普通に長府のカタログをみるとエアコンなしの床暖房装置が掲載されています。

そもそも、旧型の再熱除湿の付いたRAYエアコンでは冷房性能がZEHの基準を通らなかったため、ZEHの申請者はRAYエアコンとは別のエアコンを設置してZEHを申請していました。

新型のRAYエアコンはそのままZEHの審査を通るようになった反面、再熱除湿機能がなくなるという改悪がなされてしまったのです。世間でいうところの省エネエアコンというやつです。

なお、日立のエアコンは一条工務店は用意してくれないとか稟議だと思っている人がいますが、見積り依頼という形でお願いすれば普通に設置可能です(値引き率が三菱より低いかも)。

凍結洗浄前のエアコンの汚れ

2018年の冬、2019年の夏、そして2019年の冬を稼働した寒冷地エアコンであり年間10か月は稼働しています。ただ、各シーズン1回ぐらいしかフィルターの掃除をしていません。

掃除前の室内機の熱交換器の部分です。あまり汚れてなくてある意味しょんぼりです。

凍結洗浄中の状況

凍結洗浄をスタートするとパリパリという音が発生しました。エアコンに付けたワットチェッカーの消費電力が上がり熱交換器の表面温度は▲1.8℃になりました。いよいよ凍るのでしょうか。

 

そして、意外とすぐに凍りました。手をかざすと冷凍庫の中のようでひんやりとしています。

 

凍結洗浄中のエアコンの消費電力は400W程度で20分ほど凍結状態でした。その際にエアコンの吹き出し口から下降していた空気は最低で15.7℃・33%・4.4g/m3の状態でした。

凍結洗浄は想定通りの動きをしました。ファンを止めて熱交換器を冷やして凍らせるという方法で、エアコンで室温を下げずに除湿量を増やす方法と類似した動きを示しました。

全館冷房中のエアコンから出る空気は絶対湿度が11g/m3程度ですが、今回は室内の水分を凍結させているため、4.4g/m3という非常に乾燥した空気が出ていました。

このエアコンの動きの意味が理解できるようになれば、エアコンの挙動は実は非常に簡単であるということに気が付くと思います。難しく考えるとエアコン全館冷房はうまく行きません。

凍結洗浄後の状態

エアコンの消費電力が減って凍結が終わると一気に熱交換器の霜が溶けました。てっきり解凍時は暖房が動くのかと思ったのですが、消費電力がほぼない状態であっさり解凍されてました。

以下のように霜が溶けたことによって熱交換器に水が沢山ついているのですが、写真からは分かり難いですね。綺麗になったのかどうかよくわかりません。。というかもともと綺麗なので。。

 

凍結洗浄は結露水がドバドバでるようなものではなかったです。てっきり汚れた水が大量に出てくるのかとおもって、ドレン管の出口にトレイを置いていたのですが、空っぽでした。

たぶん、室内機のドレンパンに溜まっているだけの水量なのだと思いますので、そのあと追加で送風運転をしてエアコン室内機の内部を乾燥させました。

なお、エアコンのドレン管の終端に設置しているプラスチックのものは、ドレン管からゴキブリが侵入しないようにするために設置している「おとめちゃん」という消音防虫弁です。

エアコンというブラックボックスを解明してみよう!

多くの方はエアコンがどのように動くのか自分で消費電力などを確かめたことがないと思います。

エアコンの選定や運転方法には都市伝説が多く、まずエアコンの畳数に合わせてエアコンを購入すると過剰性能であること、設定温度が27℃ではうまく除湿ができないということです。

家庭用のエアコンでは家中の相対湿度を60%以下に落とせないという話がありますが私の編み出した運転方法を行った人の多くはエアコン1台で相対湿度を50%前半まで落とせています。

エアコンの動きを知るにはにワットチェッカーをつけて温度と風量を色々なパターンで運転した時に消費電力や吹き出し口の温度と湿度がどうなるのかを地道に記録するだけです。

エアコンメーカーのカタログの記載内容や権威ある人が言ったことが正しいとは限らないのです。自分の目でみて試して考えることで、家作りの本当のことが見えてくると思います。

一般的な発想では夏にエアコンの設定温度は25℃以下にはしないと思いますが、私は常識を度外視して18℃などかなり低い設定温度から風量を変えて色々なパターンで実験してみました。

家庭用のエアコンの室内の熱交換器は1つですから、1つで冷房と除湿の両方を行っています。つまり、家が冷えないように除湿量が多くなる運転方法を探しました。

大まかにマトリクスを作れば以下の4パターンになり、室温が下がらず除湿量が増えるパターンは4番の設定温度が低く風量が小さいパターンでした。

パターン 温度低下(顕熱除去) 湿度低下(潜熱除去)
1 設定温度高 ✕ 風量大
2 設定温度高 ✕ 風量小
3 設定温度低 ✕ 風量大
4 設定温度低 ✕ 風量小

凍結洗浄もまったく同じ動きをしていて、ファンを止めて熱交換器を冷やすことで、室内の暖かい空気を熱交換器に通過させない(熱交換器を温めない)方法でした。

逆に言うと大風量にすると温度が省エネに調整できるため暖房において爆風モードで運転するとエアコンのAPFが良くなるというエアコンメーカーの性能偽装の手口の反対を行えば良いのです。

振り返るとエアコンの風量を絞って熱交換器を冷やせば除湿量が増えてその分は室温低下しないということは後になって理解ができたことです。最初はエアコンの設定温度に囚われていました。

実は温度除去と湿度除去はシーソーゲームの関係で片方を優先すればもう片方が減るのです。エアコンを操るにはサーモオフの回避とエアコンの設定温度と風量の3つしか項目はありません。

そのことが理解できてからエアコンの風量を絞ることでエアコンを通過する室内の暖かい空気の量を減らすことが除湿を主目的とするエアコン全館冷房の極意であると気が付きました。

それによって、家庭用のエアコンでは難しいと言われる再熱除湿機能を使わなくても家中の相対湿度を50%台に落とすこともできるようになりました。

そして、エアコンから発生する冷気はファンのような動力を使わなくても自然に落下させる方法でも小屋裏エアコンは成功するということも分かりました。

いくら技術者の人が冷房負荷の計算ができたとしても、壁掛けエアコンの挙動までを理解している訳ではないため、エアコン全館冷房が難しいと言われる理由はそこにあると思います。

エアコン全館冷房の運転になれた2年目以降は再熱除湿をまったく使わずに窓から日射を取り入れながら室温を上昇させていましたが、これは少し部屋が寒いのでお勧めはしません。

最後に

日立エアコンの凍結洗浄については世間のユーザーレビューは高いようです。ただ、私は普通の人とエアコンの運転方法自体が違うので凍結洗浄の効果がよくわかりませんでした。

私は夏に24時間連続してエアコンを運転しているため、常にエアコンが冷えた結露水で洗われている状態だと思いますから、そもそも熱交換器を見てもカビらしいものは見当たりません。

一般のご家庭では必要な時にエアコンを利用することから熱交換器が結露水で濡れたまま電源を落としてしまうため、エアコン内部にカビが生える運転方法になっていると思います。

その状態で1シーズンに1回、業者に頼んでエアコンを洗浄してもカビ対策になっているのかわかりません。やはり、エアコンの設置場所と運転方法を根本的に変える必要があるでしょう。

ただ、夏季にエアコンを24時間連続運転するには、居室の中でエアコンを運転すれば居室が寒いため、二階建ての場合は人がいない家の中の高い位置でエアコンを運転させる必要があります。

全館冷房に使うエアコンにはどんな機能が必要かと聞かれますが、再熱除湿さえついていれば良く、お掃除機能も何とかセンサーも不要です。最上位機種である必要もありません。

日立エアコンの除湿能力は非常に優れています。凍結洗浄についてはあって損のない機能であると思いますが、エアコンの運転方法次第ではなくても大丈夫だと思います。

 

本日は以上でございます。

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