準防火地域で高性能な玄関ドアを採用する方法

考察
スポンサーリンク

はじめに

私の自宅は都市部に良く見られる準防火地域です。簡単にいうと窓と玄関ドアに防火仕様のものを使わなければいけない地域です。

準防火地域の問題点として、防火仕様のものは価格が高い反面、断熱性能が低くなってしまうので、高いお金を払って性能の低いものを採用することになってしまうことです。

一条工務店は準防火地域に対応した防火トリプルサッシはオプションでありますが、玄関ドアについては性能の下がるK2(2.33W)~K4(4.65W)の防火仕様のプロノーバになるようです。

玄関ドアの性能が低いと冬に冷気が発生して低温水式の床暖房では処理しきれないため、リビングと玄関の間のドアを閉めることになって温度差が発生して、住み心地が悪くなってしまいます。

ただ、準防火地域でもすべての窓や玄関ドアを防火仕様にする必要はありません。二階建てまでで延焼ラインを外れた場所にある窓や玄関ドアは防火対応の必要はありません。

一条工務店では現状では三協のプロノーバの窓無しが最高断熱性能(1.2W)だと思いますが、これは防火仕様ではないため、延焼ラインを外さないと準防火地域では採用できないと思います。

(出典:三協アルミ

簡単にいうと、1.2Wの玄関ドアと2.33Wの玄関ドアでは家から逃げる熱量が倍になるということで、玄関ドアは面積が小さいとはいえ玄関ドアの性能が冬に玄関が冷え込むの最大の要因です。

冬季に日当たりが悪い場所に玄関ドアを設置する場合は、玄関ドアは窓無しの断熱性能の高いものにして、その横にトリプルサッシを設置した方が熱損失が減ります。

親子ドアよりも片開きの玄関ドアの方が高性能です。私は最初の家は親子ドアにしたのですが、子ドア側を開けたことがなかったので、二軒目からは親子ドアにはしていません。

延焼ラインとは

一階は隣家境界と道路中心から3m、二階は隣家境界と道路中心から5mの範囲が延焼ラインです。このラインから外れれば、防火仕様の窓と玄関ドアを設置する必要はなくなります。

(出典:確認申請ナビ

正直にいって、地価の高い都市部の土地は面積が小さいため、二階は延焼ラインを外すことは難しいと思いますが、一階であれば外せる場所はあると思います。

設計の難易度は上がりますが、延焼ラインを外して間取りを考えることが出来れば、防火トリプルサッシのオプション費用が減らすことができます。

延焼ラインをかわそう!

準防火地域に建つ私の自宅の状況を見てみます。緑の枠が建物の位置で、赤い枠の中が延焼ラインの中です。南側は隣家ではないため延焼ラインは西側の隣家境界と道路中心線からとなります。

建物の配置を延焼ラインから可能な限り外したため、青枠の一階南側のリビングの窓や北側の玄関ドアは延焼ラインを外れて、防火サッシや防火ドアを採用しなくて済みました。

現在の一条工務店では防火トリプルサッシがありますが、窓を延焼ラインから外せば防火トリプルサッシのオプション費用が低減できると思います。

また、火災の時に隣家の窓から吹いた炎が窓越しに入り込む現象がありますから隣家と窓を重ねないことは重要ですし延焼ラインの中には窓を極力設置しないという考え方もあります。

それに加えて、都市部のような狭小な土地の準防火地域での家作りは道路斜線規制や北側斜線規制も強いことから、土地の広い地域と都市部ではかなり家作りの考え方が違うと思います。

最後に

延焼ラインをかいくぐることが目的になって間取りがおかしくなっては本末転倒です。延焼ラインを外せなかった窓や玄関ドアは性能が下がるため面積を小さくした方が良いと思います。

家作りはトータルでよくなれば良いため、1つのポイントだけに囚われると失敗してしまうかもしれませんね。

そして、トータルという意味は学校の成績表と同じで10点満点の成績表の場合、美術は10点だけど他の科目はほとんど赤点のような家に住むには覚悟が必要だと思います。

地域限定で全ての科目が満点に近いような住宅依頼先が全くない訳ではないですが、はじめて家を建てる知識も所得が少ない方がそんな住宅依頼先を見つけて家を建てることの方が奇跡でしょう。

極めて例外的に存在するコストが安く冷房計画までできるハイレベルな住宅依頼先は、1年間に12棟前後しか建てられないため受け皿としては残念ながら足りないのです。

もちろん、すべての地域の工務店が勉強してハイレベルになってくれることを願いたいところで、理想は見失ってはいけないものの、あと何十年もかかるということも事実だと思います。

そうであれば、私は高気密高断熱住宅の普及のためには、全ての科目が6点以上で得意科目で高得点を何個か取るなどの家が日本中のどこでも建てられるということが最重要だと思います。

それが私の電子書籍のタイトルが意味するところです。これ以上、ヒートショックや熱中症で自宅で死ぬ人を増やしてはいけないため、高気密高断熱住宅の量産化が我が国の急務です。

一条工務店に日本の家作りを託す
created by Rinker
フエッピー 著
注文住宅を四軒建てた施主がKindleの電子書籍にて家作りの攻略本を出しました。ご購入もしくは無料体験にてお読みいただけます!

高気密高断熱住宅が健康住宅であると理解されて全国に普及するには大手ハウスメーカーの力が必要であることは、地場ビルダーで高気密高断熱住宅を建てた元施主の私には痛い程に感じます。

ただ、ハウスメーカーに出されたものをそのまま食べるわけにもいきませんから、今回の防火戸の話などのように施主が勉強してより良い家にしていく必要があると思いますよ。

タイトルとURLをコピーしました