はじめに
(2023/01/14訂正)
かなり久しぶりのブログ記事となりますが、本日は一条工務店が現在、地域限定で発売している新商品HUGme(ハグミー)の間取りがF式全館冷暖房に対応できるのかという考察になります。
一条の企画型住宅では5000プランがあるi-smileがありますが、HUGmeはまだ75100プランなので、施主からエアコンの位置の相談が来る前に先にエアコンの位置を公表してしまおうと思いました。
HUGmeは建物本体が坪50万円とも言われる低価格な驚くべき新商品です。i-smartなどの場合は本体✕1.3~1.4倍が最終の総支払額になる傾向にありますが、HUGmeはどうなるのでしょうか。
まだ、三重・熊本・宮崎・鹿児島の限定販売のようですが、一条はテストマーケティングが終了すると全国展開してくるケースが多いので、いずれ全国展開されると想定します。
2023年1月12日から棟数限定ではありますが、全国展開されました。また、HUGme fam(ハグミー・ファム)という寒冷地仕様が追加されています。
このHUGmeが全国展開されると住宅業界に壊滅的なインパクトを与える可能性があると私は考えています。その影響は注文住宅だけでなく建売住宅にも影響するでしょう。
その理由として、一条工務店の格安な太陽光パネルと蓄電池を搭載することでパッシブハウスの半額程度の建築費でパッシブハウス以下の電気代になる可能性があるからです。
HUGmeのスペック
まだ、HUGmeの全貌が分かっていませんが、ホームページをみると一条工務店の装備の中で取り外せるものを全部外してオプション化した仕様になっているようです。ただし、基本性能は一条工務店らしいハイスペックなものとなっています。
一条HPにおいては等級5のZEH基準の断熱性と記載されていますが、UA値は換気の熱損失を含まないため、ロスガードを標準搭載するHUGmeの実質の性能は6地域では三種換気のG2と同等です。
項目 | 内容 |
構造 | 2×4 耐震等級3(許容応力度計算)※二倍耐震等級 |
防腐防蟻 | ACQ加圧注入処理 |
外壁 | タイル外壁(ハイドロテクトではない)、高耐久シーリング(30年耐久) |
認定 | 長期優良住宅・住宅性能評価・省令準耐火構造(火災保険が半額) |
断熱 | EPS(0.032W):天井235mm、壁89mm、床89mmを想定 |
サッシ | 標準:樹脂ペア(1.72W)、オプション:樹脂トリプルサッシ(0.8W) |
換気 | ロスガード 90%熱交換 |
その他 | 床暖房・ハニカムシェード等はオプション |
UA値 | ペアサッシ0.53W(実質0.44W)、トリプルサッシ0.45W(実質0.36W) |
Q値 | ペアサッシ1.59W、トリプルサッシ1.37W |
ηAC値 | ペアサッシ1.22、トリプルサッシ1.11 |
C値 | 0.7以下保証 |
上記のUA値・Q値・ηAC値については、床面積120m2の自立循環型住宅で利用されている標準間取りプランで私が計算した数値となっています。
坪50万円の標準のペアサッシで6地域においては三種換気のG2の建物と同様の性能であり、トリプルサッシを選択した場合、三種換気のG2.5クラスの性能となるのでこれは安いとおもいます。
何より重要なのは建物が安いことだけでなく、太陽光パネルと蓄電池が格安で手に入る点であり、太陽光パネルと蓄電池は断熱気密による省エネを一気に飛び越えてしまう装備です。
現在、比較的温暖な三重・熊本・宮崎・鹿児島で限定販売されていますが、北海道を除いて全館冷暖房を行うのに全く問題のないスペックであると思います。
お薦めオプション
以下が私のお薦めオプションです。蓄電池は必須だと思いますが、電気を全く買わない無買電住宅を目指すなら2~3個(追加60万円/個?)設置すると良いと思います。
オプション名 | お薦め度 | 備考 |
太陽光パネル | ◎超お薦め(全面設置) | 屋根一体型であるため屋根の塗り替え不要 |
蓄電池(7.04kW/個) | ◎超お薦め(2個以上設置) | 12,000サイクル(33年程度の寿命) |
トリプルサッシ | ○お薦め | U値0.8W |
ハニカムシェード | △予算があれば | トリプルサッシと併用しないと結露する |
全館床暖房 | △予算があれば | 坪2万円(想定) |
ロスガード うるケア | △予算があれば | 水道管直結の加湿機能 |
ハイドロテクトタイル | △予算があれば | 光触媒により陽の当らない北側も汚れ難い |
人気の床暖房については、私は一条ハウスでエアコン全館暖房で過ごしていますから、床暖房は必須ではありません。一条施主以外ではエアコン全館暖房で生活している人はたくさんいます。
ただし、エアコン暖房はエアコンの位置と間取りに十分な検討が必要であることから、間取りを崩してまでエアコン暖房をするぐらいなら床暖房を設置した方が良いと思います。
しばしば世の中では、全館暖房より全館冷房が難しいと言われますが、私にとっては逆であり、室温が高いだけの全館暖房では家の中の空気が動いてしまい本当の快適さとは言えないと思います。
室温22℃程度のエアコン暖房では家中の空気の動きをピタリと止めることにノウハウが必要であるため、全館床暖房はボタン1つで快適になる便利な装備だなと体感して理解しました。
F式全館冷房にピッタリなプラン
HUGmeは100プランに増えましたが、窓が追加されるなどF式全館冷房に合わない間取りになっている場合がありますのでご注意ください。一方でF式に向いている間取りも追加されています。
HUGmeの75プランの間取り集は一条工務店のホームページで公開されています。75プランの中から二階建てでF式全館冷房にとって理想的だと思うプランは4プランありました。
PLAN番号 | Page | 階数 | 間取り | F式全館冷房 | F式全館暖房 |
W36-4050-0002 | 15 | 2 | 4LDK | ◎ | |
S29-4535-0001 | 23 | 2 | 3LDK | ◎ | ◎ |
S34-4540-0001 | 35 | 2 | 4LDK | ◎ | ○ |
N35-4047-0001 | 71 | 2 | 4LDK | ◎ | △ |
HUGmeのプラン番号は、先頭が玄関の方位✕坪数 – 開口(何間)✕奥行(何間) – 連番となっているのでプランが選択しやすくなっています。平屋のプランでは全館冷房が簡単にできそうなプランが13個ほどありました。
参考までに間取り集の15ページのW36-4050-0002のエアコンの位置は以下となります。あくまで自己責任で行うと共に保険として各居室にエアコンの予備穴は設置してください。
床暖房を設置せずに、一階の赤い枠は6畳用のエアコン(再熱のない安い機種)を2台、二階の階段の降り口に再熱除湿のついた10~12畳用のエアコンを設置するプランです。
なお、赤い枠の内、画像の冷蔵庫と重なっている部分は冷蔵庫を南側に移動して空いた場所にエアコンを設置する想定です。
良くある話として、エアコン1台での全館冷房なんて無理だと旦那さんや設計士さんに反対されるそうです。F式は各部屋エアコンと共存できますし、階段ホールのエアコンは除湿機なんです。
また、一条の設計士さんが部屋の畳数に基づいたエアコンを提案してくるようですが、自社の家の性能を分かっていますか?と言いたいところです。
エアコンの必要スペック
現在、HUGmeは23坪~36坪までの間取りがありますが、床暖房を設置せず間取りが大きい場合は一階に6畳用のエアコンを分散設置した方が住み心地が良いと思います。
以下は私の想定するHUGmeのエアコンサイズです(安全率が加味されています)。平屋の場合でエアコンが1台の場合は暖房負荷側に合わせてください。
床面積 | 冷房負荷(再熱エアコン) | 暖房負荷 |
23坪 | 2.2kW(6畳用) | 3.0kW(6畳用) |
26坪 | 2.5kW(8畳用) | 3.4kW(8畳用) |
29坪 | 2.8kW(10畳用) | 3.8kW(10畳用) |
32坪 | 3.1kW(12畳用) | 4.2kW(12畳用) ※6畳用×2台を推奨 |
35坪 | 3.4kW(12畳用) | 4.6kW(14畳用) ※6畳用×2台を推奨 |
高額で省エネなエアコンの最上位機種は夏冬の両方に利用される場合は元が取れると思いますが、夏と冬をわけてエアコンを運転する場合は最上位機種は不要というのが私の考えです。
平屋の場合、エアコンが1台で冷暖房が賄えてしまう場合がありますが、故障時のリスクがあるため、別途どこかの部屋にエアコンは1台設置することをお薦めします。
再熱エアコンは価格が少し高いため、特に平屋ではなるべくエアコンの負荷を分散させて再熱エアコンを小型機種にすることがコストを抑えるコツとなります。
各部屋にエアコンを設置する場合、ドアの前になるべく設置してください。部屋の中で暑い寒いと感じた際に廊下にエアコンの風を逃がすためです。
HUGme 全75プランのF式全館冷暖房への対応(露出配管)
地価が安くて土地の広い田舎であれば企画型住宅がハマるケースは多いと思います。75プランを見ましたが、ファーストインプレッションとして以下のように評価します。
◎:非常にあっている、○:合っている、△:無理ではない、✕:合っていない。
プラン | F式全館冷暖房 | エアコン位置 | ||||||||
NO | 道路 | PLAN番号 | Page | 階数 | 間取り | 冷房 | 暖房 | 2F | 1F① | 1F② |
1 | 東西 | E29-4535-0001 | 6 | 2 | 3LDK | △ | △ | 主寝室ドア 正面 | ソファ 南 | |
2 | 東西 | E29-4040-0001 | 7 | 2 | 3LDK | ✕ | ○ | WIC | TV 南 | |
3 | 東西 | E30-4040-0002 | 8 | 2 | 3LDK | ✕ | ○ | WIC | TV 東 | |
4 | 東西 | W31-5035-0001 | 9 | 2 | 3LDK | △ | ○ | 主寝室ドア 正面 | TV 西 | |
5 | 東西 | W32-3545-0001 | 10 | 2 | 3LDK | △ | ○ | 主寝室ドア 方向 | TV 西 | |
6 | 東西 | W34-5035-0001 | 11 | 2 | 4LDK | ✕ | △ | WIC | ダイニング 東 | |
7 | 東西 | W35-4040-0001 | 12 | 2 | 4LDK | △ | ○ | 主寝室ドア 正面 | 冷蔵庫 西 | |
8 | 東西 | E36-6035-0001 | 13 | 2 | 4LDK | ✕ | ○ | WIC | TV 東 | 和室南 |
9 | 東西 | W36-4050-0001 | 14 | 2 | 4LDK | △ | ○ | 主寝室 西 | TV 南 | |
10 | 東西 | W36-4050-0002 | 15 | 2 | 4LDK | ◎ | ◎ | 階段ホール 東 | 階段下 東 | |
11 | 東西 | W26-5060-0001 | 16 | 1 | 3LDK | ○ | ✕ | ー | TV 西 | 床暖房 |
12 | 東西 | E27-5560-0001 | 17 | 1 | 3LDK | ◎ | △ | ー | TV 南 | 床暖房 |
13 | 東西 | E28-5065-0001 | 18 | 1 | 3LDK | ○ | ✕ | ー | TV 南 | 床暖房 |
14 | 東西 | E28-6050-0001 | 19 | 1 | 3LDK | ○ | ✕ | ー | TV 東 | 床暖房 |
15 | 東西 | E29-4570-0001 | 20 | 1 | 3LDK | △ | ✕ | ー | TV 南 | 床暖房 |
16 | 南 | S29-3545-0001 | 22 | 2 | 3LDK | ✕ | ○ | (各居室) | TV 南 | |
17 | 南 | S29-4535-0001 | 23 | 2 | 3LDK | ◎ | ◎ | ホール南 | TV 南 | |
18 | 南 | S29-4040-0003 | 24 | 2 | 3LDK | ✕ | ✕ | (各居室) | TV 南 | 床暖房 |
19 | 南 | S30-5040-0001 | 25 | 2 | 3LDK | ✕ | ✕ | (各居室) | TV 南 | 床暖房 |
20 | 南 | S30-4540-0001 | 26 | 2 | 3LDK | ✕ | ○ | (各居室) | TV 南 | |
21 | 南 | S31-4540-0003 | 27 | 2 | 3LDK | ○ | ◎ | 換気装置 東 | TV 南 | |
22 | 南 | S31-4540-0004 | 28 | 2 | 3LDK | △ | ✕ | トイレ 東 | ソファ 東 | 床暖房 |
23 | 南 | S31-6030-0001 | 29 | 2 | 3LDK | △ | ○ | 主寝室 南 | TV 南 | |
24 | 南 | S32-4535-0001 | 30 | 2 | 3LDK | △ | △ | 主寝室 南 | ダイニング 東 | 床暖房 |
25 | 南 | S33-4045-0002 | 31 | 2 | 3LDK | ✕ | △ | WIC | TV 南 | |
26 | 南 | S33-5053-0001 | 32 | 2 | 3LDK | ✕ | ◎ | WIC | TV 南 | |
27 | 南 | S33-6030-0001 | 33 | 2 | 3LDK | △ | ◎ | 主寝室 南 | TV 南 | |
28 | 南 | S34-3550-0100 | 34 | 2 | 4LDK | △ | ✕ | 主寝室 南 | TV 東 | 床暖房 |
29 | 南 | S34-4540-0001 | 35 | 2 | 4LDK | ◎ | ○ | ホール 西 | TV上 東 | |
30 | 南 | S35-4045-0001 | 36 | 2 | 4LDK | ✕ | ✕ | WIC | ソファ 東 | 床暖房 |
31 | 南 | S35-3555-0002 | 37 | 2 | 4LDK | ✕ | ✕ | WIC | 和室 南 | 床暖房 |
32 | 南 | S35-5040-0002 | 38 | 2 | 4LDK | ✕ | △ | (各居室) | ダイニング 東 | 床暖房 |
33 | 南 | S35-3555-0001 | 39 | 2 | 4LDK | ✕ | ○ | WIC | TV 東 | |
34 | 南 | S36-5040-0001 | 40 | 2 | 4LDK | ✕ | ◎ | WIC | TV 南 | |
35 | 南 | S36-4550-0001 | 41 | 2 | 4LDK | ✕ | ◎ | WIC | TV下 東 | |
36 | 南 | S23-5550-0001 | 42 | 1 | 2LDK | ◎ | ◎ | ー | TV 南 | |
37 | 南 | S23-5050-0001 | 43 | 1 | 2LDK | ◎ | ○ | ー | TV 南 | |
38 | 南 | S27-6045-0001 | 44 | 1 | 3LDK | ◎ | ◎ | ー | TV 南 | |
39 | 南 | S27-6050-0001 | 45 | 1 | 3LDK | ◎ | ○ | ー | TV 南 | 床暖房 |
40 | 南 | S27-6545-0001 | 46 | 1 | 3LDK | ◎ | ✕ | ー | TV 南 | 床暖房 |
41 | 南 | S28-7040-0001 | 47 | 1 | 3LDK | ◎ | ○ | ー | TV 南 | 床暖房 |
42 | 南 | S28-6550-0001 | 48 | 1 | 3LDK | ◎ | △ | ー | TV 南 | 床暖房 |
43 | 南 | S28-6055-0001 | 49 | 1 | 3LDK | ◎ | ◎ | ー | TV 東 | |
44 | 南 | S28-8040-0003 | 50 | 1 | 3LDK | ◎ | ○ | ー | TV 南 | |
45 | 南 | S29-7045-0001 | 51 | 1 | 3LDK | ○ | ✕ | ー | ダイニング 東 | 床暖房 |
46 | 北 | N30-3545-0001 | 53 | 2 | 3LDK | △ | ○ | 主寝室 南 | TV 上 西 | |
47 | 北 | N30-3050-0001 | 54 | 2 | 3LDK | △ | ◎ | 主寝室 北 | TV 東 | |
48 | 北 | N30-4040-0001 | 55 | 2 | 3LDK | △ | ◎ | 主寝室 南 | TV 東 | |
49 | 北 | N31-4540-0001 | 56 | 2 | 3LDK | ✕ | ◎ | (各居室) | TV 東 | |
50 | 北 | N31-3550-0001 | 57 | 2 | 3LDK | ✕ | ◎ | (各居室) | TV 東 | |
51 | 北 | N32-3055-0001 | 58 | 2 | 4LDK | △ | ✕ | 主寝室 南 | TV 東 | 床暖房 |
52 | 北 | N32-5535-0001 | 59 | 2 | 4LDK | ✕ | ◎ | WIC | 冷蔵庫 東 | |
53 | 北 | N33-4040-0001 | 60 | 2 | 3LDK | ✕ | ✕ | WIC | ダイニング 南 | 床暖房 |
54 | 北 | N33-3550-0002 | 61 | 2 | 3LDK | △ | △ | 主寝室 南 | TV 東 | 床暖房 |
55 | 北 | N33-5035-0001 | 62 | 2 | 3LDK | △ | ◎ | 主寝室 南 | TV上 東 | |
56 | 北 | N33-5035-0002 | 63 | 2 | 3LDK | △ | ◎ | 主寝室 南 | TV 東 | |
57 | 北 | N34-3550-0002 | 64 | 2 | 4LDK | ✕ | ✕ | WIC | ダイニング 東 | 床暖房 |
58 | 北 | N34-3550-0004 | 65 | 2 | 3LDK | △ | ✕ | 主寝室 南 | ダイニング 東 | 床暖房 |
59 | 北 | N34-3550-0003 | 66 | 2 | 3LDK | △ | ◎ | 主寝室 南 | TV 東 | 洗濯機 西 |
60 | 北 | N33-4050-0001 | 67 | 2 | 3LDK | △ | ◎ | 主寝室 南 | ダイニング 南 | 脱衣所 北 |
61 | 北 | N34-3060-0003 | 68 | 2 | 3LDK | ✕ | △ | (各居室) | TV 南 | 床暖房 |
62 | 北 | N35-3555-0001 | 69 | 2 | 4LDK | ✕ | △ | (各居室) | TV 南 | 床暖房 |
63 | 北 | N35-4540-0001 | 70 | 2 | 4LDK | △ | ◎ | 階段 正面 | 冷蔵庫上 西 | 階段下 南 |
64 | 北 | N35-4047-0001 | 71 | 2 | 4LDK | ◎ | △ | 階段ホール 西 | ダイニング 南 | 床暖房 |
65 | 北 | N36-5040-0001 | 72 | 2 | 4LDK | ✕ | ○ | (各居室) | ダイニング 南 | |
66 | 北 | N26-5055-0001 | 73 | 1 | 3LDK | ◎ | △ | ー | TV 南 | 床暖房 |
67 | 北 | N26-5555-0001 | 74 | 1 | 3LDK | ○ | ✕ | ー | TV 南 | 床暖房 |
68 | 北 | N27-6550-0001 | 75 | 1 | 3LDK | ◎ | ◎ | ー | TV 南 | 脱衣所 西 |
69 | 北 | N28-7045-0003 | 76 | 1 | 3LDK | △ | ◎ | ー | TV 南 | 脱衣所 北 |
70 | 北 | N28-8040-0001 | 77 | 1 | 3LDK | ○ | ◎ | ー | ダイニング 東 | WIC 北 |
71 | 北 | N28-7045-0002 | 78 | 1 | 3LDK | ○ | ○ | ー | ダイニング 東 | |
72 | 北 | N28-8040-0002 | 79 | 1 | 3LDK | ○ | ◎ | ー | TV 南 | 洗濯機 西 |
73 | 北 | N28-7540-0001 | 80 | 1 | 3LDK | ○ | ◎ | ー | TV 南 | 洗濯機 西 |
74 | 北 | N28-6050-0001 | 81 | 1 | 3LDK | ◎ | ○ | ー | TV 南 | 床暖房 |
75 | 北 | N29-6060-0001 | 82 | 1 | 3LDK | ○ | ○ | ー | TV 南 | 床暖房 |
まだ、簡単に見ただけですので、今後ブラッシュアップしていきますが、目安としてご利用ください。なお、F式全館冷暖房ができることを保証するものでないことをご了承ください。
床暖房と記載があるプランはエアコン暖房だけでは室温に温度ムラができて体感温度が高くならないと想定しているケースです。床暖房を設置した方が快適になるでしょう。
上記の中においても、テレビとソファの位置を反転させることが可能であれば、F式全館冷暖房に向いている間取りはありますが、今回は間取りのまま評価しております。
なお、玄関の脇にエアコンの室外機を設置することについて見た目的に嫌だという方がいますが、エアコンの配管は基礎まで降ろして横に向けることで室外機を遠くに設置することもできます。
最後に
一条工務店は今後の戦略として基本料金ゼロの電力プランに蓄電池とエコキュートの昼間沸き上げの組み合わせを全面に押し出して圧倒的な電気料金の安さをアピールしてくるようです。
HUGmeに蓄電池を2個以上搭載すれば温暖地ならパッシブハウスの半額程度の建築費用でパッシブハウスの電気代を余裕で下回るでしょう。
性能に特化して勝負しているパッシブハウスジャパンやウェルネストホームなどはHUGmeが全国販売された場合はどのように対応するのでしょうか。
もはや太陽光パネルと蓄電池を安く調達できない住宅会社は家の断熱気密だけでは勝負できないため、路線変更を求められることでしょう。
しかし、何も家作りは性能数値だけではありません。自然素材・デザイン・凝った間取りなど色々な価値があると思いますから、経済性や省エネ性だけで家を選ぶわけではないでしょう。
ただ、私は高気密高断熱住宅に空調や内外装の高付加価値が組み合わさって、高気密高断熱住宅が大手ハウスメーカー並みの高価格帯になっていることに、違和感を覚えることがあります。
お金のある人や多額のローンを組まなければ、夏に涼しくて冬の暖かい家が手に入らないのか。それが当たり前のことなのか。高気密高断熱住宅の黎明期の熱い想いはどこにいったのか。
その救世主となるものが企画型の住宅であると思っています。一条工務店においても、ある地域では企画型住宅ばかりが売れている状態とのことです。
一条のHUGmeはコストを抑えているため、一条の売りとなる全館床暖房ですらオプション扱いです。ただ、そこに簡易版ですがF式エアコン全館冷暖房のノウハウを加えれば、多くの人に格安に快適な生活を提供できるのではないかと思います。
HUGme+壁掛けエアコンで全館冷暖房がコスト安く行えることが分かれば、大手ハウスメーカーや地域工務店のすべてが騒然となるかも知れません。
そして、大手ハウスメーカーvs地域工務店などという旧態依然とした対立構造は消費者には関係のないことです。そんなことに消費者を巻き込んでどうするのでしょうか。
住宅業界は専門性の高さから作り手目線のプロダクトアウトの発想が強いと感じますが、消費者目線のマーケットインに変わらなければなりません。
私は一介の施主に過ぎませんが、この住宅業界の現在の対立構造や既得権を全て破壊して、性能が担保された上で消費者ニーズを重視する住宅業界に生まれ変わって欲しいと願っています。
そういった面から一条工務店のさらなる性能数値の向上や価格破壊は業界に良い影響をもたらしてくれると期待しています。