可哀想だけど本当のことを書きます
多くの方にとって一生に一度の家作り。誰でも失敗したくない、後悔したくないと考えて情報を収集すると思います。
失敗しない家作り、後悔しない家作りといった情報を発信している人もいますが、最近ではさらに高気密高断熱という家作りの知識が時代の要請によって必要になって来ています。
本当に高気密高断熱住宅を詳しく知りたいのであれば完全注文住宅で断熱材から自分で選べるような設計事務所にての建築をお勧めしますが、その場合の施主の肉体的・精神的負担は半端ではなくなります。
楽しくも重労働な家作り経験をしてきた私は現在では、完成度の高い量産化されたハウスメーカーの高気密高断熱住宅に手を少し加えた方が初めて家を建てる方には良いだろうという結論に至っています。
ただし、建物がユニット化されているハウスメーカーでの家作りでは得られる知識が減るため、99%の人はC値1.0cm2/m2以下の高気密高断熱住宅を三軒建てた私が経験した家作りのレベルに到達することはないでしょう。
しかし、私のブログなどを含めて高気密高断熱住宅の本当の設計方法や使い方を紹介している情報を読むことによって、ぜひ一軒目からハイレベルな高気密高断熱住宅を建てて欲しいのです。
さて、ハウスメーカーで家を建てる方の失敗しない家作りとは契約ごとや間取りとインテリアについてまでのことで、寒いとか暑いといった家の空調や高気密高断熱住宅の制御方法についてはイメージが湧かないと思います。
一条施主のコミュニティにおいても、高気密高断熱住宅の制御方法を知らない方が多くて失敗に気が付かない、若しくは仲間意識から失敗を慰め合っているという傾向にあると思います。
確かに家は三軒建てないと満足しないという言葉の通り、一軒目から簡単に満足できる家ができる訳もなく、それは失敗というよりは仕方がないことだと思います。
しかし、これから家を建てる方には一軒目でワンランク上の高気密高断熱住宅の世界まで到達して欲しいと思うため、本当のことを書かせて頂きます。不快に思う方はスルーをしてください。
赤信号をみんなで渡る家作りはやめよう
日本の家は30年で建て替えられると言われています。
それを改善するために長期優良住宅という制度が導入され、その趣旨は資源を大切にするために家を長く使えるようにして、住宅の資産価値を高めようという点では良かったと思います。
しかし、長期優良住宅には気密性能の基準がないため、断熱性能だけを向上させても家は寒いままだということを知らない人が多いと思います。
断熱材は空気を静止させないと効果を発揮しないため、壁の上下の気流止めがなされずに壁の中の空気が動いてしまう気密性の低い住宅をいくら高断熱化しても効果はあまりないのです。
このような低気密高断熱住宅は、30年後に家族の中で世代が変わるときにリフォームか建て替えかと選択する際に建て替えを選択することになると思います。
やはり、どんなに高断熱で頑丈な家だとしても、低気密であれば冬に寒くて夏に暑い家であれば早く建て替えられてしまうでしょう。
高気密が必要であることの意味は家を老朽化させる湿度をコントロールして家の建て替えサイクルを長くするという意味もあります。
また、家作りは温度や湿度といった問題だけではなく総合的に判断しなければならないといった話のすり替えが蔓延しています。
つまり、住宅の気密化を行うことや湿度のコントロールということを誤魔化して、寿命の短い家作りを推奨して知ることになります。
しかし、ほとんどの人がこれに気が付かずに家作りに失敗するなら、それは失敗ではないという考え方もあると思います。
だから日本の家作りはいまだ「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という状態なのです。
住宅展示場の家は素人好み
住宅展示場の家は窓が大きくて天井が高くて解放感がある家が多いと思いますが、あれは客寄せのための見た目重視の家であって、家を何軒も建てた私はそういった家はもう建てません。
高気密高断熱住宅は窓から日射熱がたくさん入れば春から熱帯夜になってしまいますし、天井が高くても空間を広く感じないことを知っているからです。
家作りの玄人は天井の高さよりも水平の落ち着きを重視しますし、窓が多い家よりも壁が沢山ある家を好みます。空間の落ち着きや美しさといったことは家を何軒も建てると分かってくるのです。
例えば狭いトイレの天井が吹抜けで天井高さが5mもあると圧迫感を感じますし、逆に広いリビングの天井が低いとむしろ空間は広く感じます。
テレビの画面や映画館のスクリーンが横長になっていくことを見てる分かる通り、ある程度広い空間の天井は低い方が美しいと人間は感じるのです。
また、家の陽当りが良くなくて採光のために吹抜けを採用することは悪くないですが、それ以外で天井高さや窓面積の多さを求めるのは家作りの初心者が陥る見栄っ張りと感じてしまいます。
コンセプト優先の家作りは失敗する
限られた予算や空間の中で「明るい家にしたい」、「リビングは20畳」などのようにコンセプトありきで家作りを考えてしまうと、家全体では歪んだ間取りになってしまい失敗してしまうでしょう。
なぜ、「明るい家」が欲しいのか、「リビングが20畳」必要なのか、家を建てたあとで、それってそんなに重要なことではなかったなと感じると思います。
大切な事は家作りのコンセプトの前に高気密高断熱住宅のセオリーを知る事だと思います。
窓を大きく沢山設置すると春から熱帯夜になるということを知っていいれば、「明るい家」を作る際に窓を大きくするのではなくて、小さい窓を高い位置に設置すると思います。
高気密高断熱住宅には合いませんが天窓というものがあるように、窓は小さくても高い位置にあると部屋は明るいのです。
このように高気密高断熱住宅のセオリーを知っていて、コンセプトが後でくるのであれば、住み心地の良い家になりますが、「明るい家」=窓が大きい家と捉えてしまうと春から熱帯夜になる家になってしまうのです。
作りたい間取りを高気密高断熱住宅で実現するのではなくて、高気密高断熱住宅で作りたい間取りを実現するのです。この順番が逆になっている人は家作りに失敗しやすいでしょう。
冬暖かく夏涼しい家を期待されて住宅展示場を見学するなら、展示場に建つ家は住み心地を度外視した見本だということを知って見学されると良いでしょう。
網戸は必須という情報に惑わされない
一条工務店の家には網戸が必須と書いてある情報を見ると私には「窓の日射制御に失敗したんだな」と思えてしまいます。
窓に網戸ないと室温が調整できないということは大窓を多数設置して窓の日除けが不十分という意味であり、高気密高断熱住宅としては完成度が高くないことを表しています。
つまり、ノーマルの一条ハウスは冬は床暖房と窓からの日射熱で暖かい家になりますが、それ以外の季節は窓から入る日射熱で暑くて仕方がないということです。
窓を開けてはいけないのではなくて、窓を開けないと室温が調整できない家を作らないようにしましょうという意味です。
土地の風向きに応じた家作りなんて言葉がありますが、住宅密集地では地域ごとの風向きなんて成立しません。そして、市街地では夏に窓をあけても熱風しか入ってきません。
また、夏はエアコンを使うため、それほど暑さが気にならないと思いますが、超断熱の一条ハウスでは春から暑くてたまらないという意見がかなり多いと感じます。
この対策として、冬季に日射が取れる南側の窓は屋根の軒やシェードを設置して冬以外の日射をカットして、南側以外の窓は小さく少なく高く設置すると解決できます。
そのことに気が付かずに窓に網戸が必須と入居してから情報を発信する方がいますが、設計時点での窓の日射制御の考慮を甘く考えていたのだと思います。
片手落ちなシックハウス対策
シックハウス対策というと「化学物質」を思い浮かべる方が多いと思いますが、厚生労働省のホームページにはもう1つ「カビとダニ対策」がシックハウス対策として記載されています。
なるべく合板などの新建材を使わずに無垢材や漆喰などの自然素材を使うとシックハウスの防止ができると盛んに宣伝している住宅業者がいますが大間違いです。
なぜなら、シックハウスは化学物質だけでなく、カビとダニによっても引き起こさるため、化学物質だけの対策では片手落ちだからです。
また、化学物質については空気質モニターを設置して測定するとわかりますが、F4☆の建材からVocs(化学物質)は少ししか検出されません。
ホルムアルデヒド以外にもVocsの範囲はWHOに規定されているため、空気質モニターに測定されない化学物質もないでしょう。
自然素材の利用自体は否定しませんが、自然素材を使えばシックハウスにならないというのはウソで、まして夏季に窓を開けての換気を推奨することは、カビやダニの発生を招いてしまいます。
本格的に家作りを始める前に二階建ての高気密高断熱住宅では二階の階段ホールにエアコンを設置すれば、そのエアコンで家中を除湿してダニやカビを予防できることを知ってください。
これを知らずにリビングに大型エアコンを設置して、さらに各部屋の中に小型エアコンを設置してしまう人が後を絶たないですが、高気密高断熱住宅ではそれだと寒くて仕方がないのです。
エアコンを連続運転しても寒くない場所に設置することで、ダニやカビといったシックハウス対策ができることを知っている人はほとんどいないのです。
夏に室内の湿度のコントロールをしなければアレルギー体質の方はダニやカビによるシックハウスを招く可能性がありますから、化学物質だけをみるシックハウス対策では不十分なのです。
みんな高気密住宅に住んだことがない
実は高気密高断熱住宅の販売や住宅情報の発信に携わっているプロの方でも、実際に高気密高断熱住宅を建てて住んだことのある人は少ないと思います。
ハウスメーカーの営業さんや設計士さんにアドバイスを受けながら家作りをするのになぜ失敗するのかと考えると思いますが、答えは簡単で高気密高断熱住宅に住んだ事がないからです。
温暖地には高気密高断熱住宅が普及し始めたばかりである状態なのでやむを得ない面はありますが、プロの方も高気密高断熱住宅で生活している人は少ないと思います。
ネットの住宅情報や住宅展示場では高気密高断熱住宅に住んだことがない人達が昔ながらの日本家屋の延長で高気密高断熱住宅の情報を紹介していると思います。
そして、家を沢山売りたいと思う住宅業者は初心者の方に受けが良い耳障りの良い情報を発信しているため、高気密高断熱住宅のセオリーから外れた情報ばかりが紹介されています。
大きな窓の開放感、天井の高さ、自然の光や風を取り入れた家、等々の初心者が喜びそうなキーワードを並べて関心を引き寄せていると思います。
注文住宅を4軒建てた私から見ると、施主が家作りの技術的な知識がないまま情報を収集してしまうと、あっさりと業者に洗脳されてしまうと思います。
中にはこだわりをアピールした玄人向けに見せかけた素人を騙す家もあり、低気密住宅が自然素材をふんだんに多様して健康住宅と称するなど悪質極まりない家作りが横行しています。
田舎の高気密高断熱住宅の情報ばかり
大都市圏では一戸建てを持とうと思えば大半は建売です。
良い土地については地元の不動産会社が真っ先に仕入れて建物を安く建ててお手頃な価格で建売住宅を販売してしまいます。
坪100万円以上もする土地で注文住宅を建てることはサラリーマンにとって容易なことではありませんから、都市部には注文住宅での高気密高断熱住宅はほとんど存在しないと言えます。
国民の大半が住む大都市圏では、建売かマンションか賃貸が大半であり、さらにC値が1.0cm2/m2以下の高気密高断熱住宅となるとかなり珍しいという存在です。
一条施主はブロガーが多いと言われますが、そもそも土地が高額な地域に高気密高断熱住宅自体が少ないため、人口の大多数が住む地域の一条ハウスの情報は非常に少ない状態にあります。
都市部では密集する隣家の影響で冬季は日射が十分に得られないですし、夏季は窓を開けても風を十分に取り込めないどころか、ヒートアイランド現象により窓を開けても熱風しか入ってきません。
土地が安くて敷地が広い地域の施主と人口が多い市街地の施主では特に夏季の生活スタイルは話しがかみ合わないと私は感じています。
家作りの情報には注意をすべし
情報は上手に利用すれば有害な情報なんてないと思います。
ただ、知識が少ない初めて家を建てる方が見ると誤解しか生まないという情報については有害と思った方が良いと思います。
まず、2ちゃんねる(5ちゃんねる)の一条掲示板は99%がウソだと思ってよいです。家作りの知識が乏しい方々が出口のない机上の空論を話しているため、読むだけ時間の無駄です。
最近ではInstagramなどのSNSで一条工務店の情報が活発にやりとりされていますが、SNSはブログを書くほどの手間がない反面、情報量が少ないです。
Instagramにおいても、カテゴリーを無視して投資のお誘いやポイント集めのポイ活などで友達集めをしている人がいますが、やはりマナーの悪い人はどの世界にもいるようです。
やはり、施主のブログが情報源として一番参考になると思いますが、ブログ村の一条カテゴリーでは、高気密高断熱住宅を四季を通じてコントロールできる人はほとんど見受けられません。
最近は広告収入やアフィリエイト収入を目的に一条工務店での家作りに直接関係のない記事を延々と投稿するマナー違反な人が増えているので嘆かわしいものです。
また、絶対にお薦めしない情報源としては「タウンライフ家づくり」などの間取りプランを一括請求できるサイトを紹介しているブログです。
折角、ハイレベルな湿度をコントロールできる高気密高断熱住宅を建てるチャンスなのに、風通しを重視する全方向に窓の大きいこれまでの日本家屋の間取りを紹介されて採用してしまうと日射制御と湿度コントロールができなくなり高気密高断熱住宅としての失敗は確定的と言えるでしょう。
ただし、ブログ村では初めて一条工務店で家を建てる方の心情やインテリアなどについて詳しく記事を書いている方もいますから、参考になる部分はあると思います。
そして、最近では予算面などから一条工務店を断念して他のハウスメーカーで建てた方がブログなどで一条工務店の情報を発信しています。
中にはブログの広告収入が目的なのか、他のハウスメーカーの施主がブログ村で一条工務店カテゴリーに登録しているカテゴリー違反だと思われるマナーの悪い方がいます。
他のハウスメーカーの施主と情報交換したいときは、上位のカテゴリーや共通のカテゴリーで情報交換すべきです。最近はカテゴリー分けを守らない自己中心的なブログを書く人が増えていますね。
また、性能面において一条工務店の家に未練というか対抗心がある方が一条工務店の情報を発信していますが、情報のほとんどは実際に一条ハウスに住んでいないためか、ちょっと違うなと感じます。
一条ハウスに搭載される床暖房やロスガードなどの機械装置が必要かということを頻繁にネタにされていますが、家作り全体から見ればそんなことは大した問題ではなくて、実際に私は一条ハウスでエアコン暖房を実施しています。
一条ハウスは床暖房やロスガードが標準価格の中に含まれているから高額だという意見も多いですが、一条ハウスと同等のスペックを他の業者で床暖房やロスガードを除いて見積もったとしても、一条ハウスよりも高額になると思いますから、ポイントがずれた議論だと思います。
一条工務店は日本への輸入関税の掛からないフィリピンの経済特区にある工場でトリプルサッシなどを含めた家のパーツを生産しているためコストパフォーマンスで他社が勝てるわけがないのです。
一条工務店に勝るコストパフォーマンスの高い家を建てるならば、一条の性能とは正面から戦わずに、日射エネルギーの最大活用と汎用的で廉価な建材とエアコンを組み合わせる知識が必要です。
そして、一条工務店は設計ルールを守れば耐震等級3が漏れなく取得できますが、自由設計と言われる在来工法においても耐震等級3を取得しようとすれば同様に制限が増えます。
一条工務店の家作りでは自由な間取りで家が建てられないのではなくて、耐震等級3を取るなら間取りに制約がかかるということが正しい表現だと思います。
高気密高断熱住宅の誤解の連鎖
メリットがあればデメリットがあるという事は誰でもわかると思います。でも、室内の温湿度がこれまでの日本家屋とことなる高気密高断熱住宅。
家の中がほこりだらけになると掃除が大変ですよ。
それに、湿度が高いとダニやカビが発生するシックハウスになりますよ。
それは湿度管理が不十分だからですよ。
C値が1.0以下の住宅でも半分は家の隙間から換気されているんですよ。
上記は一例ですが、このような誤解の無限ループがなされています。やはり高気密高断熱住宅はこれまでの日本家屋の発想を引きずる方には理解が相当に難しいようです。
一条施主の光熱費は高め
床暖房の一条ハウスではエアコン暖房より当然に暖房費用が高くなります。エアコンは空間内の空気を温めるますが、床暖房は建物全体を温めるため暖房面積が広くなるからです。
エアコン暖房も24時間連続運転をすれば建物自体も温まり十分に快適な輻射暖房になりますが、床暖房は室温以上に床が暖かいため快適性はエアコン暖房よりも一段レベルが上です。
そして、多くの一条施主は省エネよりも快適性を重視していると感じています。床暖房による室温においても22℃以上の方が大半ではないでしょうか。
そして、一条ハウスに住めば、アパート時代の光熱費の半分程度になるためそれ以上に快適性を犠牲にしてまで光熱費を抑えようとしない傾向にあると思います。
私からみるとまだまだ工夫をすれば光熱費を削ることができると思いますが、一条施主の光熱費は圧倒的なQ値の割に安くないという理由は快適性重視なのだと思います。
また、一条施主は大窓を多用した高気密高断熱住宅を設計する傾向にあり、夏季の冷房費用においても、窓の日射制御を行うことで光熱費をさらに下げることができるでしょう。
このように、一条施主は圧倒的なQ値に頼るが故に、あまり繊細な高気密高断熱住宅のコントロールをしていない状態であり、光熱費が多少高い状態で生活しているようです。
一条ハウスは量産型の高気密高断熱住宅ですから、住む人は高気密高断熱住宅の深い知識があるわけではないですが、全員が少し高い程度の光熱費で快適に過ごせるならそれはそれで素晴らしい事だと思います。
最後に
高気密高断熱住宅の情報は評価する人の知識が不足していて勘違いの無限ループ状態です。
一生に一軒しか家を建てない人が大半であるなら、エアコンの設置場所や窓の日射制御などの設計の誤りに気が付かないまま、高気密高断熱住宅とはこういうものかと勘違いして生活していることでしょう。
そして、これまでの日本家屋がコントロールできなかった温湿度について高気密高断熱住宅を上手に設計すればコントロールできるということを理解し、実現できた人はごく少数でしょう。
温湿度のコントロールが中途半端な家が多いが故に誤解が蔓延していますが、湿度1つを取ってみても絶対湿度と相対湿度があり、室温の変化で相対湿度が変化することを知る人は少ないと思います。
そして、熱交換換気扇とエアコンなどの空調機器の働きによって温湿度がどう変化するかは、初めて家を建てる方には想像が付かないと思いますし、入居してからも理解している人は少数です。
そんな難しい家に住みたくないとと考えるかもしれませんが、冬に寒くて乾燥し夏は高温多湿な日本では、高気密高断熱をしっかり理解しないと30年で建替えられる家になってしまうのです。
特に気密の重要性を理解せずに高断熱化しても冬に暖かい家になりませんし、夏に窓を開けて涼を得るような湿度をコントロールできない家はカビやダニを発生させてしまいます。
つまり、温湿度のコントロール方法を施主が設計前から分かってなければ「失敗しない家作り」なんてできる訳がないのです。
多くの方が語る「失敗しない家作り」は間取りやインテリアのことだと思いますが、家作りは奥が深いので、やはり何軒も家を建てないと満足できないのかも知れませんね。
以上、失敗しない家作りのホントでした。