一条施主の電気代は高い?

考察
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はじめに

一条施主の電気代のレポートをインターネットで拝見していると家の性能の割には少し電気代が高いと感じることが多く、あまりゴリゴリと省エネに拘っている人は少ないのかも知れません。

狭いアパート時代の光熱費と24時間床暖房をしている広い新居の光熱費が同程度であるといったレポートが一条施主には多いですが、もっと電気代を安くすることは可能だと思います。

また、一条施主は家の性能が良いため逆に床暖房を贅沢な設定温度で利用する方も多いと思いますから、省エネはそこそこで快適性をより求める施主が多いのではないかと感じます。

しかし、太陽光パネルを設置していないi-smartユーザーにおいてほぼ冷暖房を利用していない5月の電気代が15,000円程度という方がいて、1日の消費電力は16kWh前後でした。

最初は基本料金が高いのかなと思っていたのですが、どうやら日々の消費電力が多いようで、1日の消費電力が16kWhであれば、単純計算で消費電力は480kWh/月となります。

私が二軒目に建てた太陽光パネルがない家(床面積は93m2)の5月の消費電力306kWh/月と比較してかなり消費電力に差がありました。

ということで本日は電気代を下げるために消費電力を確認してみようという話です。

太陽光パネルがない場合の電気代

私が二軒目に建てた家は地場ビルダーで建築したQ値が1.0W程度の太陽光パネルなしの高気密高断熱住宅であり、以下のグラフはその年間の電気代および消費電力です。

この年は冷暖房を使っていない6月の電気代は5,624円・消費電力は306kWh、盛夏の8月においてエアコン1台全館冷房を実施しても電気代は9,339円・消費電力は413kWhでした。

エアコンによる24時間全館冷暖房を実施していましたが、東京電力の電化上手という旧プランを利用していたため、現在の東京電力のスマートライフプランより電力単価が安いです。

電化上手とスマートライフプランを比較すると、深夜帯の開始時間が電化上手は23時、スマートライフプランは1時であるため、スマートライフプランは深夜電力を利用しにくいプランです。

そして、オール電化住宅向けのスマートライフプランLは恐らく10kW以上の太陽光パネルを設置した場合は基本料金が1kVAにつき280.80円かかるという飛んでもなく高額なプランです。

太陽光パネルを15.75kW設置している私の四軒目の家は入居時は東電と20kVAの契約を結んでいたため、基本料金だけで5616円が毎月発生していたため、Looopでんきに切り替えました。

なお、新電力会社への契約切り替えは新築時は東京電力などの地域電力会社に一旦加入する必要があることから、入居してからの切り替えとなります。

太陽高パネルがある場合の電気代

私の四軒目の家は太陽光パネルを搭載したi-smartⅡであり、Looopでんきという基本料金のない電力会社に契約変更しました。以下が電気の請求額でこれ以外に光熱費の契約はございません。

エアコンを24時間運転している、8月や9月の電気代の請求が2000円前半って信じられますか?太陽光は余剰発電ですが売電はシュミレーション以上で推移しています。

電気代が劇的に安い理由は週末滞在ということと、エコキュートのタイマーを12時間ずらして昼間の太陽光発電(15kW搭載)で給湯を賄っているということが大きいです。

ただ、自家消費分を考慮して太陽光パネルがなかったと想定した場合の消費電力(kWh)とみなしの電気代(@27円/kWh)を計算すると、実態が見えてきます(9月は21日現在のデータ)。

売電量 買電量 自家消費量 合計消費量 みなし電気代
3 2079.40 188.00 332.65 520.65 14,057円
4 2206.50 105.10 206.40 311.50 8,410
5 2184.90 41.40 113.49 154.89 4,182
6 1766.50 41.90 111.38 153.28 4,138
7 1465.70 72.00 178.81 250.81 6,771
8 1984.70 76.60 196.28 272.88 7,367
9 1174.60 47.80 114.10 161.90 4,371

週末滞在といっても不在時を含めて24時間冷暖房と換気およびエコキュートの稼働は実施していますから、ずっと定住していたとしても電気代が倍になることはありません。

そして、私は夏場はカビやダニの発生を抑制するために家中を相対湿度60%以下に24時間除湿しているため、エアコンの設定温度を高くして電気代を安くするような運転はしていません。

ではなぜ電気代がこんなに安いかというと窓の日射制御を行い、家電の省エネを効果的に実施していることと、基本料金がない完全従量制の電力契約であるという事が大きいです。

基本料金のない完全従量制の電力プランについては暖房費用の増加により消費電力が増える冬季に消費電力が跳ね上がらないだけの家の性能が必要です。

また、基本料金だけでなくそもそもの消費電力が少ない状態であり、入浴方法を半身浴にしているため毎日200リットルしかお湯を沸かしていない点が大きいです。

浴室が暖かい高気密高断熱住宅では半身浴でも寒くないですし、老人の場合は湯舟に長時間浸かり過ぎて熱中症をおこすことがありますから、半身浴は健康に良いと思います。

洗濯物の乾燥は年間を通じて部屋干しであり、浴室乾燥機や洗濯乾燥機は全く利用していません。5月などの季節は部屋の相対湿度を下げるために窓を閉めて室温を暖かくしています。

そして、消費電力を下げるには最新の省エネ家電を利用すると共に家電の消費電力を測ってなにを長時間利用すると電気代が増えるのかを理解して生活している点がポイントだと思います。

消費電力を測ってみよう

上記は洗濯機を運転して、洗い・すすぎ・脱水までを行った際の1回の消費電力をワットチェッカーで測定したものです。スマートライフプランの場合の月間の電気代は以下となります。

日中利用 0.04kWh(40Wh)×@25.80円×30日=30.96円/月
深夜利用 0.04kWh(40Wh)×@17.78円×30日=21.34円/月

一日一回の洗濯であれば月の電気代は10円程度しか差がありません。何となく洗濯機の消費電力は大きいと思って深夜帯に洗濯している方もいると思いますがあまり効果がないことが分かります。

洗濯機のタイマーを使って深夜1時から洗濯しているという方がいて、朝起きたら洗濯物を部屋に干して生乾きにならないように除湿機やサーキュレーターを使っているとのことでした。

しかし、洗濯機は乾燥機能を使わなければ消費電力は少なく、除湿機やサーキュレーターを使った方が消費電力の方が多くなるため、むしろ増エネになっていると思います。

よって、洗濯は日中に行って洗濯が終わったら速やかに干すという方が洗濯物の生乾きも減って電気代も安くなるということになります。

このような誤解は家電の消費電力を測ったことがないことが原因ですから、一度消費電力を測定してみてどの家電を深夜に動かすべきか見直すことをお勧めします。

上記の商品は表示画面が小さいですが1000円程度で買えますのでお手頃です。また、以下のように電源タップで消費電力が測れる製品がありますが、こちらは累計の消費電力は分かりません。

上記はテレビの待機電力が19Wという状態を表しています。テレビを一日8時間みるとすれば、残りの16時間を待機状態にしている場合、電力単価が27円の場合は待機分の電気代は以下です。

0.019kWh(19Wh)× 16時間 × 30日 × @27円=246.24円/月

月間でみるとテレビの待機電力の方が洗濯機の消費電力よりも大きいことがわかりますから、ON・OFFスイッチのついた電源タップを利用して利用しない時は電源を切った方が良いでしょう。

家電の消費電力は?

消費電力が測れない家電製品もあることから、ご自宅の家電のカタログを確認してみてください。電気代の計算式は以下です。

1時間当たりの消費電力(W) ÷ 1000 × 利用時間 × 利用日数 × 電力単価(kWh)= 電気代

以下に一般的な家電製品を標準電力単価27円/kWhで計算した場合の例示をします。色々なところから情報を取ってきたので参考程度にご覧ください。

電化製品 消費電力 電気代 備考
エコキュート 夏 2.85kW/回 1,521円/月 電力単価17.8円/kWh
エコキュート 冬 4.50kW/回 2,403円/月 電力単価17.8円/kWh
エコキュート 昼運転200L 1.50kW/回 810円/月 太陽光買電18円/kWh
白熱灯 1個 60W 1,166円/月 24時間点灯の場合
蛍光灯 1本 40W 778円/月 24時間点灯の場合
LED電球(大) 1個 5W 93円/月 24時間点灯の場合
洗濯機(乾燥なし) 0.04kW/回 32円/月 毎日一回運転
乾燥機 ヒートポンプ式 890W/h 1,442円/月 毎日二時間利用
乾燥機 ヒーター式 2,290W/h 3,710円/月 毎日二時間利用
食器洗い機 1.0kW/回 810円/月 毎日一回運転
浴室乾燥機 2.3kW/h 5,589円/月 毎日三時間利用
布団乾燥機 500W 405円/月 毎日一時間利用
エアコン 冷房除湿 200W 3,888円/月 24時間運転
エアコン 再熱除湿 300W 5,832円/月 24時間運転
除湿機 ヒートポンプ式 300W 486円/月 毎日二時間利用
除湿機 ゼオライト式 500W 810円/月 毎日二時間利用
浴室換気扇 8W 13円/月 毎日二時間利用
トイレ換気扇 3W 5円/月 毎日二時間利用
扇風機 ACモーター 30W 583円/月 24時間利用
扇風機 DCモーター 5W 97円/月 24時間利用
冷蔵庫 省エネ 23kWh/月 621円/月 2018年モデル
冷蔵庫 古い 35kWh/月 945円/月 2008年モデル
IH調理 圧力鍋 煮魚 0.18kWh/回 146円/月 毎日一回調理
IH調理 普通鍋 煮魚 0.81kWh/回 656円/月 毎日一回調理
デスクトップPC 120W 2,333円/月 24時間起動
ノートPC 5W 97円/月 24時間起動
スマホ 15Wh/回 36円/月 3台毎日充電
HDDレコーダー 待機 7W 136円/月 24時間待機

各ご家庭の家電の年式等によって消費電力は異なるためワットチェッカーを利用して測定するか家電のカタログをご覧ください。

消費電力から考えるとLED照明については消費電力が低いため、昔のように電球の消し忘れに目くじら立てて注意していてもあまり電気代には影響しません。

逆に言えば我が家は玄関が暗いなどど嘆かれる方がいますが、LED照明であればずっと照明をつけっぱなしにしても月に100円程度です。

私はこの中で高気密高断熱住宅になくても良いと思うのは浴室乾燥機、浴室換気扇、洗濯乾燥機です。家中の湿度をコントロールしてしまえば、洗濯物は部屋干しで乾くからです。

また、パワフルなガス乾燥機を導入している高気密高断熱住宅がありますが、ガスの基本料金を含めてコストが高いですから部屋干しをするスペースや乾燥時間が取れるなら必要ないでしょう。

エアコンと扇風機を併用すると省エネと言われますが、ACモーターの扇風機の場合は30W程度の消費電力があり、エアコンの設定温度を1℃下げても30W程度の増加なのでお得とは言えません。

高気密高断熱住宅では少ないエアコンの冷気で家が冷えることから扇風機を各部屋で常時多用するぐらいなら、階段ホールにエアコンを1台設置して運転する方が省エネで快適になるでしょう。

また、消費電力が少ないDCモーターの扇風機はお値段が若干高いため、消費電力と購入価格と総合的に判断されると良いと思います。

IH調理においては圧力鍋を使うと料理によっては消費電力を何分の1にも下げることができますから、圧力調理を取り入れると良いのではないでしょうか。

省エネな家電は贅沢に利用して、省エネでない家電についてはしっかり対策すると良いと思います。

省エネチェックポイント

一条施主のブログを拝見していると、家電の消費電力を測ってない人が大半だと思いますので、実は効果のない省エネ対策をしている可能性がありますから実際に消費電力を測ると良いでしょう。

効果的に電気代を安くするには以下のようなチェックポイントがあると思います。

  1. 電気の基本料金が高くないか(電力会社の見直し)
  2. 冬季以外のエコキュートの沸き上げ量が冬季と同じになってないか
  3. 照明に白熱灯を利用していないか
  4. 浴室乾燥機、洗濯機の乾燥機能を頻繁に利用していないか
  5. テレビやHDDレコーダー等の待機電力のカットをしているか
  6. デスクトップPCの電源を常時入れてないか
  7. 圧力調理を取り入れているか

逆に消費電力が少ないためあまり気にしなくて良いことは以下のようなものです。

  1. LED照明
  2. 洗濯機の運転(乾燥機能を使わずに部屋干し)
  3. 扇風機やサーキュレーター(DCモータである場合は消費電力が少ない)
  4. トイレやお風呂の換気扇(DCモータである場合は消費電力は少ない)
  5. ノートPCの電源OFF
  6. スマホやタブレットの充電

上記の対策をしてまだ請求される消費電力が多い場合は漏電やスマートブレーカーの故障の可能性がありますから、その場合は電力会社にご相談ください。

最後に

古い家と新築で家電の新しい高気密高断熱住宅では省エネのポイントが異なるため、世間で言われる省エネのコツのような情報は参考にならないと思います。

ご家庭の家電の消費電力を確認せずに世間の情報を鵜呑みにしてしまうと、照明やエアコンをこまめに消すといったような窮屈で効果のない省エネ対策になりかねません。

高気密高断熱住宅に住む施主のレポートにおいては、エアコンの運転については数か所の温湿度計を示して頂きたく、家電については消費電力をネットやカタログで確認して欲しいと思います。

私の一条ハウスにおける圧倒的に安い電気代については住宅条件の差を考慮しても相当に安いですから、同じ性能の家であっても設計方法や住み方によって電気代は相当に変わります。

また、6畳用等の小型エアコン1台で家中を冷房できると私が言っても世間の人はできない理由を探して信じないと思いますが、現実的には高気密高断熱住宅では簡単に実現できます。

住宅や省エネに対する思い込みやウワサ話を排除して、ご自分の目で真実を確認して対策を実践していけば、快適でありながらコストパフォーマンスに優れる省エネな家が作れると思います。

正直に言えば省エネ性ではもはや地場工務店のパッシブハウスなどを建てる必要はなくて全国で販売している一条ハウスを少しいじれば異次元の省エネ性を簡単に手に入れられてしまいます。

地場ビルダーは気密性能を向上させながらも省エネ性では一条工務店とは勝負せずに、高額なら天才的な間取りや内外装を提供するかローコスト系に向かうかのいずれかだと思いますね。

自然素材の利用やパッシブ設計を売りとしても一条施主はコミュニティが大きいため情報がインスタグラム等からすぐに伝わり一条工務店に陳情してマネされるため生き残れないと思います。

 

本日は以上でございます。

考察
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