情報弱者をカモにする悪質な家作りはやめよう!

考察

はじめに

一生に一度の失敗できない家作り。

とはいえ、「家は三軒建てて満足する」という言葉があるとおり、そんな簡単には最初から満足のいく家作りにはならないでしょう。普通に考えれは初めての家作りは失敗して当然です。

ただ、インターネットが発達した現代では家作りの情報が沢山あるため一軒目から家作りは成功すると思われていますが、インターネットの使い方が間違っている人が多いと私は感じています。

例えばインターネットの発達した現代でもコロナウィルスを恐れてトイレットペーパーを買い占めるような、オイルショックの時と同じ現象が起きています。

つまり、インターネットが発達しようが、情報がたくさんあっても情報をうまく利用できない情報弱者と言われる人はたくさん存在するということです。

初めての家作りでは全員が情報弱者だと思った方が良いと思います。インターネットを使いこなしているかどうかという問題ではなく、情報を判断するには専門性がある程度必要だからです。

世間では住宅展示場に行く前にハウスメーカーのカタログを取り寄せて情報を比較することが重要だと言われますが、私はインターネットを使える人は住宅展示場に行く必要すらないと思います。

本日はインターネットがしっかり使える人は個人情報をさらしてまでカタログ請求などをしてハウスメーカーのカモになる必要はないという話です。

タダなら利用しない手はないというのはセールストークであってタダほど高いものはないと思うことが当然ではないでしょうか。

家作りはインターネットを検索すれば十分

注文住宅を四軒建てた私がハッキリと言います。

知人に家作りのことを聞くのはやめましょう。「家は三軒建てて初めて満足する」という言葉が正しいとすれば、親や知人が家作りのたいした知識をもっているはずがありません。

同じように希望する住宅依頼先の先輩施主ブロガーなどの情報も見極めが必要で、家作りの知識を全員が豊富に持っているというわけではありませんから、間違った内容も多いです。

ハウスメーカーへのカタログ請求や無料間取り相談はやめておきましょう。タダで個人情報を公開することになりハウスメーカーのカモにされるだけです。

住宅業界は情報弱者をカモにするプロですから、時代遅れの家作りを言葉巧みに押し付けてきたり、消費者を軽視して家作りはプロに任せるべきといった発想が横行しています。

気密性能が悪い会社は窓をあけて自然を感じて欲しいなんて意味不明なセールストークを展開してくると思いますが、意外とこれに騙されてしまう人はいるようです。

「家庭」とは「家」と「庭」だと言って、空間デザインを売りにしている設計事務所があります。それはそれで悪くはないですが、冬はしっかり窓を閉めて省エネに暖房できますか?と聞きたい。

家作りをしている最中は施主は冷静さを失ってしまうと思いますから、こんな誰にでも分かるようなセールストークに多くの人は引っかかってしまうのです。

では、どんな情報をインターネットで知れば良いかと言うと、私はインターネットで希望する住宅依頼先のホームページを閲覧し、Youtubeで家作りのことを学んだ方が良いと思います。

住宅依頼先に行くのはいよいよ契約をするといった前段階で良く、それまではカモにされないように個人情報を公開することなくインターネットを使って家作りを検討すべきでしょう。

分からない事があればすぐに人に相談するという発想はやめるべきで、無料相談などは個人情報を抜かれるだけなので、タダほど高いものはないと覚えておいた方が良いでしょう。

家作りの知識のないまま住宅展示場やカタログの資料請求などをしてしまうと、初心者の人は住宅業界のカモとなってインテリアやデザイン重視の性能の低い家を買わされることになるでしょう。

デザインや開放感などの要素は家作りの基本知識を知ってから考えれば良いと思いますので、まずは家作りの正しい知識をインターネットで学ばれると良いでしょう。

家作りの知識については新住協とオーブルデザインがとても参考になると思います。

アティックワークス(株) - 新木造住宅技術研究協議会
「緑の家」ブログ

私が2010年頃に地場ビルダーで二軒目の家を建てた際に、新住協とオーブルデザインの情報をどれだけ参考にさせて頂いたかと思うほど、お世話になりました。

その後、二軒目の家に入居して、電気工事士の資格を取り、換気については色々なDIYをしました。ムダに終わったことも多く、必要のないエアコンの交換をしたこともあります。

初めての家作りで冬季の全館暖房だけでなく、夏季に家中の相対湿度を60%以下に維持できる家作りまで辿り着ける人はほとんどいないと思います。

「空調」は家作りのラスボス的な存在なので数値計算能力と常識に囚われない想像力がないと、とても初めて家を建てる人が理解できるような領域ではありません。

さて、最近はYoutubeでクオホームさんやラクジュさんなどの家作りの動画サイトが人気があるようです。

姫路の工務店クオホーム 注文住宅
チャンネル登録よろしくお願いします^^家を長持ちさせる方法や、賢い家づくりが出来る方法を解説しています。 【企業案件・コラボ依頼】 連絡先:info@hpluslabo.com  まで 件名に【企業案件】とお書きください。追って担当者よりご連絡させていただきます。
ラクジュ建築と不動産
ラクジュ建築と不動産では、住宅をテーマにした建築と不動産の情報をお話しします。 自分の住まいの今後を知りたい方、住まいを探し始めた方、住替えを考えている方にお役立て頂ける様に解説していきます。 動画を見て頂ける方に、買っちゃダメな土地や中古住宅・マンションなどいろいろな情報をどんどん発信していきます。 ご質問などありま...

率直にいって素晴らしい内容の動画サイトだと思います。ただ、消費者がバカだとは立場上言えないと思いますから、そこはくみ取る必要があると思います。

クオホームさんやラクジュさんのような優秀な住宅会社と私の言っていることはほとんど同じで、家作りを知ると同じところにたどり着くのだと思います。

私は信頼のできる良い住宅依頼先の条件は以下だと言っていますが、優秀な設計者もやはり同じことを言っています。

  1. 値引きをしないこと
  2. 耐震等級3が標準であること
  3. 気密測定を全棟実施していること

これらを満たしたうえで、デザイン・インテリア、日射熱の活用、コストパフォーマンスなどを考えると良いと思います。値引きが大きい住宅会社は元々の価格設定が正直ではないのです。

このように住宅依頼先をふるいにかけていくと自宅の近くには2~3社程度しか残らないと思いますから、住宅依頼先の選定は簡単というか、頼むに足りる住宅会社は相当少ないと言えます。

また、私の場合は地場ビルダーで二軒目に高気密高断熱住宅を建てて、三軒目から一条工務店を選択したことには理由があり、やはり地場ビルダーは後継者問題が一番のネックだと思います。

カリスマ社長が死ねば地場工務店は倒産する
はじめに 私が二軒目の家を設計事務所と地場工務店でローコストに建築したのは2010年頃です。ローコストな高気密高断熱住宅でありながら住み心地が良い自慢の家でした。 今でも関係者を含めて素晴らしい家作りであったと思いますし、当時は防火...

私は注文住宅を四軒建て、家作りを一周回って何が良いのかと考えた結果、高気密高断熱住宅を量産化する方法を求めていることから、初めて家を建てる方とは感覚がズレている面があります。

そして、クオホームさんやラクジュさんのような優秀な建築会社はそうそうめぐり逢えないため、初めて家を建てるなら一条工務店は安心感があると私は思っています。

予算の問題もあるためどこの住宅依頼先にするかは施主ごとに事情が異なりますが、デザインやインテリアなどを考える前に、家の基本性能について知って欲しいと思います。

気密測定を全棟で実施しないハウスメーカーなどは時代遅れの家作りを言葉巧みに押し付けてきます。人柄の良い営業マンを使って会社ぐるみで一生施主を騙し続けていると私は思います。

情報弱者を襲うハウスメーカーのネズミ講

住宅業界にはハウスメーカーという莫大な広告料を出す存在がいて、その広告料に群がる住宅情報サイトや一般人のブロガーがいるネズミ講のような状態になっています。

ハウスメーカー側はそのネズミ講の中に消費者を囲い込もうとします。設計事務所などは値段が高いとか敷居が高いと思う方が多いためハウスメーカーが安心だと思う人の心理につけ込みます。

家の性能などの都合の悪い事を客に聞かれると家作りには多様な価値観があるといって誤魔化すでしょう。日本の家はロシア人にも寒いと驚かれるぐらいの性能が低い家が大半です。

ハウスメーカーの安心感、ブランド、デザインなど耳障りの良い言葉や営業マンの人柄などで消費者を巧みに引き寄せますが、実態は性能の低い高価格な家を販売している場合が大半です。

乱立するハウスメーカーや地場工務店などの情報をまとめて消費者に提供する住宅情報サイトについても、一見すると無料サービスですが実態はスポンサーであるハウスメーカーなどの手先です。

一般ブロガーにおいてもハウスメーカーへのカタログ請求や間取り相談をした方が良いと勧める人がいますが、ハウスメーカーの出す広告料を間接的に得るためのセールストークです。

住宅業界には以下のようなハウスメーカーが出す莫大な広告料を頂点とした三層構造のピラミッド構造の中に消費者は閉じ込められてしまっているのです。

  1. ハウスメーカーの広告
  2. ハウスメーカーがスポンサーとなっている住宅情報サイト
  3. 住宅情報サイトからのアフィリエイト収入を狙う一般ブロガー

このネズミ講に気が付くか気が付かないかで家作りの成功率は大きく変わってきます。

最後に

家作りは情報弱者をカモにするビジネスであると思います。

ハウスメーカーが出す莫大な広告料に群がる人々や、デザイン重視の性能の低い家作りをする意匠系設計士など、初心者がこの巧妙なセールストークを見抜けるものではありません。

ハウスメーカーが出す莫大な広告料に群がりたい人は、衝撃的なタイトルとずらずらとカタログの記事を並べて、最後に間取り相談やカタログ一括請求の話題に持ち込むでしょう。

ということで、本当に失敗しない家作りをしたい方は、注文住宅を四軒建てた私の家作りの本をご購入ください。

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注文住宅を四軒建てた施主がKindleの電子書籍にて家作りの攻略本を出しました。ご購入もしくは読み放題にてお読みいただけます!

なんて言うのがポジショントークの最たるものです。

自分の儲けに読者さんを引きずり込む作戦ですね。私のブログや電子書籍は真剣に家作りを極めたいと思っている方だけ読んで頂ければ結構だと思っています。

私もブログでもGoogleのAdsenceの広告収入を得ていますが、温湿度計などの実験道具の購入費用の方が多いため、ボランティアのようなものです。

また、私はInstagramでエアコン1台による全館冷房のアドバイスをしています。もちろん無料相談ですから最終的な決断は施主の自己責任でお願いします。

#全館冷房 on Instagram | Hashtags
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さすがに私はタウンライフやライフルホームなんていう一般的なレベルの住宅情報サイトを紹介はしませんよ。そこには施主のためになる情報はないと思いますね。

後輩施主を応援する方法は色々とあって正解はないと思いますが、注文住宅を四軒建てた私から言わせてもらえば、もう後輩施主を食い物に騙して泣かせる家作りはやめようではありませんか。

本日は反感を買うことを覚悟の上で本当に施主のためになる家作りの情報とは何かを考えてみました。

本日は以上でございます。

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