はじめに
以前にご紹介しましたが、一条工務店では標準の防犯トリプルサッシの他にオプションになりますが準防火地域の二階建てまでの家において防火防犯トリプルサッシが採用できます。これはとてもすごいことなのです。
都市部を中心に準防火地域に指定されている土地では一条工務店以外で建築した場合、トリプルサッシが採用できず、ペアガラスの防火サッシに変更となる場合がほとんどでしょう。
一条工務店のトリプルサッシは単純なトリプルサッシではなく防犯合わせガラスの入った網無しの防火防犯トリプルサッシです。
網入りガラスは窓からの景色に影響しますが大半の防火サッシのガラスには網が入っています。しかし一条の防火サッシには網が入ってないのでこの価値は分かる人には分かると思います。
そして、最近また一条工務店が防火サッシの認定を取っています。まったくの未確認ですが、対水害対策住宅用の防火トリプルサッシか三階建ての住宅用の防火トリプルサッシの認定をついに取ったのではないでしょうか?
何の防火窓かは不明です
気が付いた時に国土交通省の防火設備の認定状況をみていますが、一条工務店のフィリピンの開発施設である、H.R.D. SINGAPORE PTE LTDの名前が令和元年12月02日の認定にありました。
一条工務店以外のトリプルサッシでは現在はYKKAPのAPW430が市場の主力となっていると思いますが、準防火地域の延焼ラインの中では利用ができません。
一条工務店は二階建てまでの延焼ラインの中で使えるトリプルサッシを既に持っていますが、今回もし三階建てまでの防火トリプルサッシの認定を取ったのであれば住宅業界の大事件です。
最後に
サッシは過去に防火性能の偽装がすべてのサッシメーカーで発覚しています。私の二軒目の家はサッシメーカーの防火性能偽装によって役所の完了検査が下りず、引き渡しが延期となりました。
結局、引き違い窓がすべて交換になったのですが、5mmの防火ガラスが入ったとてつもなく重たい新しいサッシが搬入されてきたときは、元のサッシの脆弱さが良く分かりました。
私の二軒目の家は準防火地域であったため当時は樹脂サッシが使えずアルミ樹脂複合サッシを外窓として内窓にインプラスを設置した二重窓でしたがアルミ樹脂複合サッシ側が問題となりました。
その時になぜ防火性能の偽装が発覚したかというと、一条工務店が自社開発の樹脂サッシの実験を正規の方法で行ったため他のサッシメーカーの防火偽装が発覚したと言われています。
そんな一条工務店で私は家を建てると思ってなかったので何かの因縁を感じますが、現在のサッシメーカーの防火性能についても問題がないか注視が必要だと思います。
そもそも、アルミ樹脂複合サッシはカタログ値の2.33Wすら出ていないことは周知の事実であり、サッシの性能偽装は日常茶飯事であると言えます。
現在、サッシメーカーによるトリプルサッシの性能競争のような状況になりつつありますが、過去に煮え湯を飲まされている私にとってはAPW430などは本当に大丈夫なのかと疑っています。
本日は以上でございます。