はじめに
家を所有すること自体が負債だと言われる昨今。私のように自宅とセカンドハウスの両方が戸建ての持ち家なんてすごいリスキーですよね。
しかも、私一人で住宅ローンを二軒分背負ってますから、普通に考えると重圧を感じると思いますが、本人の鈍感力が高いので、たいしたプレッシャーは感じていません。
また、私のセカンドハウスは寒冷地に建設していますから光熱費だけでも大変な金額になると想像されると思いますので、本日はセカンドハウスの1年間の電気代の報告をしたいと思います。
私のセカンドハウスについては以下にまとめています。
2019年の電気代は4万円弱
2019年の1年間の電気代はオール電化で4万円弱(39,921円)でした。家の条件は以下です。
- ロフトを含めて実質23坪の狭小平屋
- 旧省エネ区分Ⅲ地域の寒冷地
- Ua値0.18W(Q値0.91W)のi-smartⅡ
- オール電化
- Looopでんき(基本料金なし+常時@27円/kWh)
- 太陽光15.4kW搭載 余剰発電
- エコキュートは昼間稼働
- 日当たりは最高
- 週末利用だが冷暖房季節は全館冷暖房は入れっぱなし
年度 | 請求金額 | 消費電力 |
2019年度 | 39,921円 | 1,424kWh |
上記の電気代とは別に売電収入が2019年は37万円ありました。以下が月ごとの明細です。
入居時の電気代は月2万円
入居まもなかった2019年の2月の電気代が2万円を超えたため、これはやばいと思いました。このまま東京電力と契約していたら年間の電気代は20万円近くになっていたはずです。
東京電力などの地域会社では10kWを超える太陽光パネルを設置した場合、対応するスマートメーターがないことから、売電側の容量を元に基本料金が計算されてしまいます。
我が家は15.4kWの太陽光パネルを搭載していたため余裕を見て20kVAの容量での契約になっていたことから、毎月基本料金だけで5,720円(@286円×20kVA)請求されていました。
そして、我が家は太陽光パネルの売電単価が@18円であり、東京電力のスマートライフプランLの深夜電力が@17.78円であるため、深夜にお湯を沸かすメリットがほぼありません。
むしろ、気温の高い昼間にお湯を沸かした方がヒートポンプにとって有利ですから、エコキュートの時計を12時間ずらして昼間にお湯を沸かしています。
深夜電力にメリットがないとなると、基本料金の高い東京電力と契約している意味がないことから、基本料金が無料のLooopでんきと契約したことにより電気代が激減しました。
なぜこんなに電気代が安いか?
基本料金のないLooopでんきと契約している週末利用のセカンドハウスとはいえ、冬季と夏季は冷暖房を24時間付けっぱなしですし、冷蔵庫や換気のロスガードは常時稼働しています。
では、なんでここまで電気代が安いのでしょうか?
まず、冷暖房機器は高効率なエアコンを使っているからです。冬季は室温20℃を保つ全館暖房、夏季は梅雨から秋まで相対湿度60%以下を保つ全館冷房を実施しています。
床暖房が標準設置されているにも関わらず床暖房を使っていない一条施主としては非国民な私なのですが、一条ハウスの実力を試してみているのです。
そして、まだ電気代が下がる可能性があり、冬季の不在時は南側の12尺のパノラマウィンドウはハニカムシェードが締めたままなので日射熱が取れてません。
一条ハウスほどの断熱性能の家では暖房費用が減るため給湯が電気代の中で大きな割合となってしまいますが、我が家は昼間にエコキュートを動かしているため太陽光発電で給湯が賄われています。
冷暖房を使わない6月の電気代は1,116円となっていますがこれはロスガードと冷蔵庫の太陽光発電がない時間帯の消費電力が大半だと思います。
自宅のi-cubeとの比較
温暖地で8.4kWの太陽光パネルを乗せていますが売電単価が@23円であることから、Looopでんきではなく、オール電化で東京電力のスマートライフプランを契約しています。
年度 | 請求金額 | 消費電力 |
2019年度 | 95,126円 | 3,393kWh |
太陽光パネルが10kW未満の場合はスマートライフプランの基本料金は実態に基づいて最適化されるため、基本料金は3kVAの1,374円と少ない状況です。
冬はエアコン全館暖房、夏は梅雨から秋まで24時間エアコンで家中を除湿していますから、そう考えるとそんなに高くない電気代です。
ただ、深夜電力の@17.78円を使って給湯をふんだんに利用していることから、Looopでんきに変えてエコキュートを昼間に運転すれば電気代はもっと安くなりますが、売電が減るため微妙なところです。
うーん、やはりLooopでんきに変えようか検討しますかね。
電気代が安いか高いかは消費電力で見た方が良くて、地域の電力会社ごとにかなり電気代が変わります。特に、福島原発を抱える東京電力と北海道電力はかなり高いです。
最後に
Looopでんきや楽天でんきといった基本料金のない従量課金プランが向いている人は、太陽光パネルが10kW以上搭載していて基本料金が高額になっている人です。
ただ、従量課金である電力プランを契約して電気代を抑えるには、冬季の夜間という太陽光パネルが発電していない時間の暖房費用を抑えられるだけの家の断熱性能が必要になってきます。
そう考えると、太陽光パネルを10kW以上搭載している家が多い一条ハウスは、最初は地域電力会社に入る必要がありますが、基本料金のない電力プランに変更した方が良いと思います。
世間では太陽光パネルについては自家消費分だけ乗せる方が賢いと言われますが、私は屋根一体型の太陽光パネルについては予算があれば屋根全部に乗せることをお勧めしています。
一条工務店の屋根一体型太陽光パネルは軽量な強化ガラスで出来ているため、将来発電しなくなっても屋根材としてずっと使えますから、これほどコスパの良い屋根材はないと思います。
将来の屋根のメンテナンス費用を考えると通常のスレート屋根であれば15年おきに100万円程度かかると想定すれば30年で200万円かかる計算になります。
現在の一条工務店の太陽光パネルの価格は蓄電池込みで、1kWあたり16.8万円にまで下がっていますから、屋根のメンテナンス費用より安いのである意味タダで設置できる思って良いでしょう。
一条工務店は売電価格が下がれば太陽光パネルの値段を下げてきますし、最近は太陽光パネルに蓄電池が付いてくるので、これについては実質的な家の値下げだと言えます。
私のセカンドハウスは高気密高断熱住宅の特性を生かして快適に生活しながら電気代を絞っていますが、蓄電池が普及すると一条工務店の施主で電気代を払う人はいなくなるかも知れませんね。
本日は以上でございます。