はじめに
コロナウィルスの拡大を受けて在宅勤務の日数が増えてきました。取引先の企業では出社禁止になった会社も出てきており、テレビ会議で商談や打ち合わせをしている状態です。
本日は在宅勤務をする際に書斎があった方がいいですよという話なのですが、そういえば私のセカンドハウスであるi-smartⅡの内覧会はまだ終わっていませんでした。
ついつい、家の性能や空調ばかりの記事を書いてしまいますが、そもそも私のセカンドハウスはインテリアや住宅設備の充実をテーマに建ててます(自分でも忘れていました)。
私の書斎
私の書斎は一条工務店のオリジナルカウンター(集成材の板)を机の代わりしています。そして、在宅勤務をしていて良かったと思ったのはしっかりした椅子を購入していたことです。
この椅子はハーマンミラー社セイルチェアというもので、若干カスタマイズしているため、一脚10万円程度しますが、座り心地が良いため長時間の在宅勤務でも大丈夫です。
グランセゾンでは専用の書斎オプションがあるようですが、そこまでスペースが取れないという人はオリジナルカウンターを設置した小規模な書斎で良いと思いますよ。
机の下はケーブルが通せるように板に穴があけてあります。また、カウンターを支える脚を設置したくなかったので、カウンターを支える下地となる木材をカウンターの下に回しています。
一条工務店には面白いルールがたくさんあってカウンターの板の角を斜めに切り落とすだけなら工場で出来るため無料でやってもらえて、現場でホールソーで穴をあけるなら有料になります。
セカンドハウスの書斎は夜はレトロな感じの照明でムーディーな感じを醸し出しています。照明はドラムのシンバルを傘に再利用したもので、電球はレトロなタイプのLED電球です。
セカンドハウスのi-smartはすべて間接照明であり、調光ができるライトコントロールによって時間帯に応じて照明のムードを切り替えています。
私のブログをみると性能や数値計算の記事が多いですが、間取りやインテリアなどを重視することは当たり前のことだと思っているのであまりご紹介してないだけですよ(・∀・)
一畳の書斎でも絶対にあった方がいい
今回のコロナウィルスの影響で在宅勤務をする機会が増えましたが、会社のメンバーから言われるのは、腰が痛いという話です。
賃貸住宅を借りている若い人は自分用のデスクや椅子を持っていないため、ちゃぶ台をデスクとして座布団を敷いて床に座って仕事をしている人が多く、長時間勤務だと腰が痛いそうです。
そして、自宅にWIFI環境がない社員(光ファイバーやケーブルテレビを引き込んでない)がこんなにもいたなんてビックリしています。スマホだけで生活していて家にパソコンがないそうです。
私は主に書斎のあるセカンドハウスのi-smartで在宅勤務をしていますが、自宅のi-cubeにも狭くてもいいから書斎を設ければ良かったと後悔しています。
テレワークに必要な書斎の広さはトイレと同じ程度です。つまり、最低でも0.75畳あればそこにオリジナルカウンター(造作の板)を設置すれば立派な書斎になるわけです。
これは楽器を演奏するための家庭用の簡易防音室のサイズなのですが、0.75畳や1畳のスペースでも十分に使えます。入口を引き戸にすれば狭くても使いやすいでしょうね。
現在、設計中の方は階段下の収納などを取りやめて、そこを書斎にしてはいかがでしょうか?
デッドスペースを減らせば書斎は作れる
エアコン全館冷房のご相談で間取りを拝見させて頂いてますが、デッドスペースが多いなと感じてます。ただ、間取りなどは施主の自由なのでそれには余り口を挟まないことにしています。
私は注文住宅を四軒建てていているため、間取りは何回(何百回?)書いたか分からないほど、間取りを書いていますから、デッドスペースの減らし方も心得ているつもりです。
皆さんの間取りを見ていると間取りのムダはすぐに分かります。「納まりがあまり良くないな」とか「このパターンはデッドスペースが増えるよね」といった感じに私には見えています。
有りがちな間取りにおけるデッドスペースは以下のようなケースです。
・二階の廊下が長い
・居室の入口のドアの開閉スペースがムダ
・回遊型の間取りが本当に必要なのか?
・(デッドスペースではないが)バルコニーは本当に必要なのか?
二階の廊下が長いケースはお決まりのパターンで、一階のリビングに和室をつなげて2マスのふすまを設置していると和室の前に階段が設置できないため、外壁側に階段が設置される場合です。
階段が外壁側に設置されると当然二階の廊下は長くなります。二階の廊下を短くしたい場合は一階の和室のふすまを1マスの開口にして階段を家の中心に持ってきてください。
また、居室の入口に付近に収納があってドアを採用しているケースがありますが、これも定番の間取りで、ドアの開閉に1マス必要になってしまいますから、引き戸にした方が良いでしょう。
廊下が長いことは一概に悪いとは言えません。予算に余裕があるなら廊下の長い家もゆとりがあって良いと思いますが、予算が少ない人が回遊型の間取りを選択する必要があるのでしょうか?
デッドスペースを減らせば1坪程度は簡単に生み出せますから書斎の面積など簡単に生み出せると思います。そして、洗濯物を部屋干しにしてバルコニーを設置しなければコストが浮きます。
間取りを沢山書いてきた私は坪数が増える・減らせるお決まりのパターンを知っているので、特に予算が苦しい方は間取りをとことん考えて床面積を減らした方が良いと思います。
間取り作りはできて当たり前だと思っていたので、あまりブログに間取り作りについて書いたことはありませんが、そのうち全館冷房を考慮した間取り集を電子書籍で出しますかね。
狭い書斎の換気にはエアパスファン
一条工務店では3畳を超えると居室として換気の給気口が設置されます。3畳未満のスペースでは換気がされないため人やパソコンからの発熱で部屋が暑くなってしまうでしょう。
そんなときは、エアパスファンという三菱電機のファンを設置して廊下側などから空気を取り入れると良いでしょう。エアパスファンの設置場所はドア上でなくても結構です。
ただ、防火にうるさい一条工務店ではエアパスファンの設置は稟議になってしまいます(現在は稟議でないという噂もあり)が、給気口がない狭い書斎には必須だと思います。
エアパスファンには風量のサイズがあって一時間に70m3・135m3・245m3のラインナップがあります。トイレサイズの書斎なら70m3で良いと思いますが居室は135m3がお勧めです。
ただし、エアパスファンは風量が大きいほど音がしますので、どのサイズが良いかは施主の判断でお願いします。
最後に
営業職など在宅勤務が難しい職種の人もいると思いますが、テレビ会議などで自宅から会議に出る取引先の人も増えています。
また、接客される側のお客さんがテレビ会議に応じてくれれば、接客業の人も在宅勤務が可能となるケースが増えると思います。
コストはかかりますがZoomなどはURLをクリックすればすぐにテレビ会議が可能ですから、一条工務店の家作りの打ち合わせについてもテレビ会議に移行してはと思います。
そして、長時間の在宅勤務は設備が整っていないと非常に疲れますから、どんなに狭くても良いので注文住宅を建てるなら夫婦両方の書斎をそれぞれ設けると良いと思います。
日本人は社会に出ると自分用の机と椅子を設けない人が多いと思いますが、学業を終えても家族全員分の机と椅子は用意した方が良いと思います。
繰り返しになりますが、窓がないトイレほどの狭いサイズの空間でも良いので注文住宅を建てるなら在宅勤務が可能な書斎を設けることをお勧めします。
本日は以上でございます。