一条工務店は許容応力度計算をしています

考察
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はじめに

家の耐震性とは車でいうと安全装置と言えるでしょう。事故がおきるまでABSやエアバッグの恩恵は受けることはないと思いますが、家の耐震性についても地震が来るまで分かりません。

耐震性を示す等級として、耐震等級1は建築基準法の最低限のレベルで耐震等級3が最高のレベルです。

耐震等級3を取るには大まかに言うと許容応力度計算・型式適合認定・品確法の耐震計算の3種類があって熊本地震ではどの耐震計算の家でも耐震等級3の家は住み続けることが出来る状態であったようです。

ハウスメーカーの建物は国土交通省の型式適合認定を取っているため1棟1棟構造計算をする必要がありません。もちろん、型式認定にも偽装問題は発生しています。

そのため、本式の構造計算と言われる許容応力度計算を行ってない耐震等級3の建物は耐震性が低い家であるという話のすり替えが起きてしまっています。

家の構造については構造塾の佐藤さんの話が非常にためになると思いますので興味のあるからはご覧になると良いと思います。

【構造塾#5】計算方法で強度レベルが変わる、不思議な木造住宅

木造住宅は二階建てまでは建築確認申請において耐震性計算をした資料の添付が免除されていますが、これは建築確認申請を速やかに行うための措置で型式認定や四号特例が該当します。

ただ、この四号特例を悪用して構造のチェックをしない設計士が後を絶たないという問題がおきているため、耐震等級1を満たしていない住宅が存在してしまう原因となっています。

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耐震等級3を取るのにそれほどコストは掛からないにも関わらず、小さな住宅会社ではやったことがないことはやりたくないという否定的な住宅会社が多いように感じます。

また許容応力度計算をしている住宅会社は自社の家をアピールのために型式認定では四号特例と同じだといったセールストークをしますが何でも偽装は可能というのはミスリードだと思います。

一条工務店は許容応力度計算をしている

ハウスメーカーの家は型式認定であるため許容応力度計算をしていないという話がありますが一条工務店で家を建てると長期優良住宅の申請が標準であり、その場合は許容応力度計算です。

そして、「家は、性能。」を標榜する一条工務店ですから耐震等級3以外の家は建てられません。

以下は2016年に設計をした木造二階建ての我が家(i-cube:当時はEPS仕様)の資料です。287ページにおよぶ構造計算書(以下は表紙)が長期優良住宅の申請書に添付されていました。

許容応力度計算に掛かる費用は?

私の自宅のi-cubeのケースですが確認申請と長期優良住宅の申請費用が357,300円+設計報酬108,000円+長期優良住宅申請費用10,000円=475,300円でした。

 

 

以下は画像が見切れてしまってますが、設計報酬108,000円と長期優良住宅申請費用10,000円が該当です。

住宅性能表示は標準

一条工務店で家を建てると床面積が長期優良住宅の認定要件より小さくない限りは長期優良住宅の申請は標準です。

また、長期優良住宅の申請をしない場合であっても品確法の住宅性能表示は標準で認定を受ける形になりますが、特別に設計費が必要ということでなく上記の建築申請費用に含まれています。

以下は住宅性能表示の認定書の中身ですが、品確法の耐震等級3も取得しています。

余談ですが、我が家の地盤改良は通常の方法とは異なり、砕石パイル工法(エコジオ工法)を採用しています。私は床暖房を使わないなど一条工務店に反抗しまくりな施主ですね。

稟議になりますがソイルセメントや小口径鋼管杭工法以外にも一条工務店の地盤調査研究所の許可がおりれば地盤改良の方法を変更できる場合があります(価格的には高くなります)。

耐震等級5住宅

坪3000円プラスで耐震等級5ともいわれる二倍耐震等級を一条工務店は発表しましたが、許容応力度計算に基づくため基礎コンクリートを含めて建築基準法の二倍の耐震性を確保しているはずです。

つまり、耐震等級5相当ではなく本当に耐震等級5なのだと思います。ただ、耐震等級は3までしか制定されていないため耐震等級5と認定されない現状です。

耐震性を強固にすると間取りの開放感がなくなると考える人が多いと思いますが、逆に耐力壁が強くなっているため間取りの自由度は上がるとおもいます。

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今後においてはグランセゾンなどの一条工務店の軸組工法は門型フレームのラーメン構造を導入して大開口の窓を実現できる家を目指したら良いのではないかと私は思っています。

一条工務店は間取りが不自由としばしばいわれるため、他のハウスメーカーが真似できないぐらいの大開口の窓を採用できるようにすれば魅力が増すと思います。

最後に

大手のハウスメーカーで家を建てると高額だと言われますが、耐震等級3・長期優良住宅・品確法の性能表示が基本的に標準である場合が多くリーズナブルに認定を受けることができます。

小さな地場の工務店では慣れない申請をするため外注に出す関係からオプションになってしまうケースが多いと思いますから、申請をしようとすれば費用が高額になってしまうでしょう。

それ以外にも大手ハウスメーカーはフラット35を融資する関連会社を持っていることが多いため、展示場で融資手続きができるだけでなく融資手数料が格安になるなどのメリットがあります。

私は注文住宅を四軒建てましたがハウスメーカーと地場工務店の両方で建てていてそれぞれの良さや不安な部分を知っているつもりです。

大手のハウスメーカーは飲食業でいうと料理に特徴のあまりないファミレスに例えられますが、逆に小規模な住宅会社は小規模な飲食店と同じで倒産リスクは高いと言えます。

自動車で例えると自動車メーカー系列ディーラーで車を買うか、街の自動車屋さんで車を買う様な違いで、どちらで買っても良い部分と良くない部分はあるでしょう。

どこの住宅会社で家を建てるかは人それぞれですが、ハウスメーカーの良さについても知っておいて損はないと思いますよ。

 

本日は以上でございます。

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